江迎に観光拠点施設 古民家改修 まちの駅に

古民家を改修し、土産物の販売や飲食できるスペースを整備した「おおたや」=佐世保市江迎町長坂

 長崎県佐世保市江迎町長坂に1日、精米所だった古民家を改修した観光地域づくり拠点施設「入り江で迎えるまちの駅『おおたや』」がオープンした。土産物の販売や飲食のスペースを整備。運営は地元の個人・団体でつくる江迎活性化協議会(木下雅博会長)が担う。

 旧太田精米所は、築約100年の木造2階建て。大正時代に鹿町町の炭鉱にあった店を現在地に移築して営業。農業者や米を買い求める住民でにぎわっていた。2009年末の閉店後は、活性化協議会が一般公開するなどして活用していた。市は地域巡りの拠点にしようと、昨年買い上げていた。

 1階部分に繭玉など地元の特産品を並べ、うどんなどを提供する。レンタサイクルも6台用意した。

 現地でセレモニーがあり、関係者約50人が出席。テープカットをして開設を祝った。木下会長は「地域の拠点に生まれ変わり、かつてのにぎわいを取り戻す施設にしたい」とあいさつ。朝長則男市長は「市も支援したい」と述べた。

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