「令」日に願い込めて

新たな時代のスタート祝う

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3基の神輿が寒河江市中心部を練り歩いた奉祝渡御=寒河江市

 新しい元号が始まった1日、県内では多くの人たちが天皇、皇后両陛下の即位を祝った。新たな時代のスタートとともに結婚、出産など「令和初」のおめでたい人生の一ページが加わる人たちも。各地で「平和で穏やかに過ごせますように」との願いと、笑顔があふれる一日となった。

寒河江・新時代祝う神輿力強く

 天皇陛下の即位を祝う神輿(みこし)の奉祝渡御が1日、寒河江市中心部で行われ、3基が威勢良く通りを練り歩いた。

 先導の「ドッコイ神輿」2基と「本社(ほんじゃ)神輿」が神輿会館を出発。大勢の人が見守る中、総勢370人の担ぎ手は「ドッコイ」「オイサー」「令和」の掛け声に合わせ力強く神輿を上下させ、寒河江八幡宮へ向かった。担ぎ手の沖津顕治さん(31)=同市新山、自営業=は「新時代の良いスタートが切れるワクワク感がある」と話していた。

寒河江・慈恩寺三重塔、内部公開「美しい」

 新元号のスタートを記念し、寒河江市にある本山慈恩寺の三重塔内部が1日、一般に公開された。

 慈恩寺は746(天平18)年、聖武天皇の命で開山したと伝わる。現在の三重塔は火災による焼失を受け1830(文政13)年に再建された。県指定有形文化財で、高さは26.7メートル。

 内部には同じく県有形文化財の大日如来坐像(ざぞう)が安置され、公開初日から多くの人が見学に訪れた。仙台市の無職大石公夫さん(47)は「凜(りん)とした姿が美しい。令和の時代、汚れなく生きていきたい」と話した。公開は6日まで。

鶴岡・荒埼灯台、万国旗で慶祝ムード

 天皇陛下の即位を祝い酒田海上保安部は1日、鶴岡市の荒埼(あらさき)灯台に万国旗を掲げた。

 海上保安庁が全国各地で行った慶祝行事の一環。高さ約12メートルの灯台最上部と地上をつなぐ2本のロープに計40の旗を掲げた。作業を担当した同海保交通課の佐々木浩(こう)安全対策係長は「灯台は海上交通の安全を確保する施設。令和も安全、安心に暮らせる時代になってほしい」と話していた。

 同海保は同日、酒田港に停泊中の巡視船「つるぎ」に、船首から船尾まで多数の国際信号旗を掲げる「満船飾(まんせんしょく)」も行った。

山形・新元号を揮毫躍動感あふれ

 山形市七日町のほっとなる広場では1日、同市の書道家未来(みく)さん(34)による新元号の揮毫(きごう)パフォーマンスと、色紙に「令和」と書くワークショップが開かれた。大沼山形本店と七日町商店街が企画した。

 未来さんは縦180センチ、横240センチの紙に躍動感あふれる「令和」の文字をしたためた。「魅力的な日本の伝統文化が発展していく時代になってほしい」と未来さん。作品は同店内に設置される。

 ワークショップでは、参加者が思い思いの字体で新元号を書いた。同市桜田小3年の高橋珠音(たまね)さん(8)は「上手に書けた。令和の時代はたくさん遊んで家族とたくさん話をしたい」と笑顔を見せていた。

三重塔内部で大日如来坐像に手を合わせる人々=寒河江市・慈恩寺
新天皇即位を祝う万国旗が掲揚された荒埼灯台=鶴岡市
「令和」を揮毫する書道家未来さん=山形市・ほっとなる広場