【ブログ】ドライバー・オブ・ザ・デイは君だよ!/F1自宅特派員 F1第4戦アゼルバイジャンGP編

 ゴールデンウィーク中も業務をこなし、「令和から本気だす」と新たな目標を打ち立てたホンマさんによる自宅特派員ブログ:アゼルバイジャンGP編です。

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こんにちは、自宅特派員のホンマです。
ゴールデンなウイーク、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
わたくしは、まあその、現在無職なので、毎日が連休みたい、な……。
とりあえず、おとなしく自宅警備員いや違う自宅特派員業務をこなしております。

「令和から本気だす」

新元号な目標は、これでいきたいと思います。

ところで、アメリカで毎日ピザ、ハンバーガー、パスタ、チーズチーズ、ピザと、パーリーピーポーだったホンマさん。
体重計にのりましたならば、人生初の、見たことのない数値を記録いたしましたよ。
どうりでここ数日、膝になにかきていると思っておりました。
その答えは、負荷です、肉の負荷です。

アメリカ、すごい……。

よわい10日でこのザマなのに、毎日がアメリカンな方たちは、どうやって代謝しているのでしょうか。
とりあえず、必死こいて元の体重に戻さないと、健康が大変に不健康でございますよ。

「令和から本気だす」

大事なことだから、2度言いました……。

2019年F1第4戦アゼルバイジャンGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

アゼルバイジャンGP。
目をつぶれば、残り3周でパンクした去年のボッタスさんのあの姿が、今もありありと浮かんでまいります。
ヘルメットをしたまま、体育座りで動かぬボッさんの悲哀。
ファンの性といいつつも、ライコさん2位浮上で、喜んでしまった罪悪感たるや。

今年はゼヒともリベンジしていただきたいと思っておりましたならば、ボッさん見事優勝いたしました!
レース後のハミルトンさんの「ボッタスに優しくしすぎて、勝利のチャンスを失った」なコメントも、大変に味わい深く。
なんかわかる、うん、なんかわかるよ。
まあなんだ、メルセデスさんは、余裕があっていいですなあ。

さてフリー。
ジョージ・ラッセルさんが、マンホールアタックを食らってマシンを破損。
更にそれを回収したクレーン車が橋にぶつかって、油圧オイルの雨かぶりとは、
まるでドリフのコント、タライ落ちのようでございました。
これぞ踏んだり蹴ったり。
ついていないときって、こんな感じなんですよねぇ。
悪い星回りから脱出してほしい。いや、とりあえず普通に走ってほしい。

2019年F1第4戦アゼルバイジャンGP ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)

今回も、メルセデスさんはフェラーリが速い速いと言ってらっしゃいまして。
たしかにシャルル・ルクレールさんは、トップでフリー終了となりましたが。
……わたし、メルセデスさんの言葉を、素直に受け取れない体になってしまったの。
ほめ殺しって、使い方あってるかしら。

ルクレールさん、大注目のその予選。
魔物が住んでいるターン8で、Q1でクビサさんが攻めすぎてクラッシュしてしまい、
Q2でルクレールさんもクラッシュしてしまいました。わああ。
これぞ荒れるバイジャン!

2019年F1第4戦アゼルバイジャンGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

フェラーリさんのミディアムタイヤ選択、あれはどうだったんでしょうか。
路面温度が高いうちにと思ったのかもしれないけれど、有利な立場な時だからこそ、スタンダードにいってほしい。
あとルクレールくん、相当なプレッシャーがあったんじゃないでしょうか。

メディアの持ち上げ方も尋常じゃないし、でもまだ彼は新人さんなんですよと。
ここでハミルトンさんデビュー年の、2007年マクラーレンを思い出していただきたい。
チームのゴタゴタのおかげ様で、チャンピオンはフェラーリのキミ・ライコネン、キミ・ライコネンでございました。
いや本当にありがとうございました。
……ちょっと何言ってるのかわからなくなりましたね。

ルクレールくんの赤旗のおかげさまで、すっかり日も落ちたジャンGP予選。
路面温度も上がらなければ、タイムも上がらぬ平行線。
結果は、見慣れたメルセデスのワンツーでございました。
うん、なんとなく、心のどこかで、そうなるんじゃないかと思ってたよ。

バルテリ・ボッタス、ルイス・ハミルトン

Q1でトップを決めていたガスリーさん。後に燃料流量が規定を超えていたとのことで予選失格の刑に。
でもね、最初からピットレーンスタートの予定だったんだもの。こんなことは無問題さ!
フロントウイングのたわみ問題で、我らがキミ・ライコネンさんもピットレーンスタートの刑に。
「キミ、フロントウイングの、たわみアルジャン?」
どうでしょうか、こんな感じでしょうか。
やわらかフロントウイング、次回は少し固めでお願いいたします……ううう。
クビサさんと合わせて、ピットレーン3兄弟ここに結成でございます。

2019年F1第4戦アゼルバイジャンGP ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)
キミ・ライコネン(アルファロメオ・レーシング)
2019年F1第4戦アゼルバイジャンGP ロバート・クビサ(ウイリアムズ)

その決勝。
ターン8には魔物が住んでいることだし、決勝スタートも荒れるに違いねぇ。
今こそ、ピットレーンスタート祭りの開催だ!
……そんなことを期待したときもありました。

ハミルトンさんも、ボッさんをゴリゴリ抜くかと思いましたが、やさしみ成分が充分に発揮されまして。
みなさまの堅実なスタートと、セーフティなドライビングのおかげで、混乱もなくつつがなく。

ピットレーン3兄弟の長男キミ・ライコネンさんは、6周目でピットイン。
あれ、ずいぶんとお早いような?
しかし9周目、ニコヒュルさんが、ピットインしてライコさんの後ろに復活。
図らずも、アンダーカット成功です。

ピットレーン3兄弟の次男ロバート・クビサさん。
ドライブスルーのペナルティをさらに受けての、2周遅れでなんとか完走はいたしました……。
ピットレーンスタートでなくても、ペナルティを受けていなくても、この順位は変わらなかっただろうなあと思ってしまう悲しさよ。

ピットレーン3兄弟の三男ガスリーさん。
次々とみなさまがピットインする中、35周目も6番手で走行中! 気持ちぃぃ~!
そう、ミディアムスタートの彼に、怖いものなんてないのさ!

後ろにいるペレスさんとのタイム差はかなりあるし、いつでも好きな時にピットインできるときたもんだ。
なんというフリーダム! そうさ、ガスリーさんは自由さ!

……と安心しておりましたならば、39周目、突然スルスルとスローダウンされましてのストップ。
なんてこったい! あえなくリタイアとなってしまわれました。
グランプリの最初から最後まで、大騒ぎだったガスリーさん。
わたしの中での、ドライバー・オブ・ザ・デイは、君だよ!

2019年F1第4戦アゼルバイジャンGP ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)

そして衝撃の事件は、ターン3で起こりましたよ。
30周目、クビアトさんとリカルドさんが、一瞬ぶつかったと思ったけれども、ぶつかってなかった!
「よかったあ」と思っていたならば、なぜかリカルドさんがクビアトさんにバックアタックで、ぶつかったぁー。

なぜに、そうしたの!?

たしかに、後ろは見えづらい気はいたしますが、F1ドライバーのミスとしては、とてもめずらしいものを見させていただきました。
あれそういえば、F1カーにクラクションって、ついてましたっけ?(ありません)
鈴鹿でリカルドさんに「ファー!」と叫んだら、駄目ったら駄目ですよ!

2019年F1第4戦アゼルバイジャンGP ダニエル・リカルド(ルノー)がダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)にヒット

マクラーレンさんは、絶好調でございました。
2台とも入賞。7位8位でございますよ。

すごいなあ、と思うのと同時に、アロンソ様、もう1年辛抱してくれていたらなあ、とちょっぴり残念な気持ちも。
そしてペレスさんは、がっつり6位入賞でございます。
去年は表彰台だったし、ペレスさんはアゼルバイジャン得意なんですなあ。

2019年F1第4戦アゼルバイジャンGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
2019年F1第4戦アゼルバイジャンGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)

ライコさんはといいますと、ピットレーン三兄弟なガスリーさんがリタイヤしたおかげ様での10位入賞でございました。
すったもんだがありましたが、入賞できてよかった、本当によかった。
ただひとつお願いがあるのですが、ブルーフラッグ時に5秒捨てて譲るのは、お辞めになっていただきたい。
追いつかれなかったからよかったものの、丁寧すぎにもほどがあります。

アゼルバイジャンのファステスト加点祭りは、ルクレールくんに軍配が上がりましたよ。
1点でも2点でも、さしあげてほしい親心。
ルクレールくんは、よくがんばった。

終盤の、ハミルトンさん、ボッタスさんのファステスト合戦も、大いに盛り上げていただきました。
やっぱり、余裕があるって素敵だなあ。
メルセデスさん、安定のワンツーフィニッシュでございました。

2019年F1第4戦アゼルバイジャンGP バルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトン(メルセデス)が1-2を達成

次戦はスペインGPのカタロニアサーキット!
そう、あの抜きづらいコースでございますよ。
予選がんばれと、ライコさんに念を飛ばしたいと思います。
それではまた、お会いしましょう。

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