東急東横線 目黒線でLPWA通信規格 ZETA によるIoT実証実験はじまる

東急東横線 目黒線の武蔵小杉駅や新丸子駅、元住吉駅ホーム、コンコース、武蔵小杉1号踏切などで、LPWA通信規格 ZETA を活用したIoT実証実験が始まる。

LPWA(Low Power Wide Area)通信規格 ZETA は、なるべく消費電力をおさえて遠距離通信を実現する通信方式。低コストでさまざまな設備の状態監視を行える。

実証実験では、武蔵小杉駅に基地局を設置し、武蔵小杉駅のほか各駅に設置したセンサーから基地局への無線通信、センサーなどの性能を確認する。

実証実験期間は5月中旬~2019年8月末日。

ZETAは、ZiFiSense社が開発したIoTに適したLPWA通信規格で、超狭帯域による多チャンネルでの通信、マルチホップ・メッシュネットワークによる分散アクセス、低消費電力による双方向通信などを実現。

他の LPWA 同様に2~10kmの無線通信が可能なうえ、中継器を利用したマルチホップ機能により最大4倍程度の距離での通信が可能に。

また、中継機やセンサーは低消費電力稼働のため、電池駆動が可能となり、配線不要。電池寿命は通信頻度に依存するうえで約5~10年使用できる。

実証実験主体はZETAアライアンス鉄道ワーキンググループ。参加企業はアイティアクセス、オプテージ、QTnet、テクサー、東急テクノシステム、凸版印刷、日本電気通信システム、アイテック阪急阪神(ワーキンググループ主査)。

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