パトカー追跡後に乗用車事故、炎上 男性死亡、女性重体

 1日午後10時50分ごろ、横須賀市衣笠町の県道で、直前までパトカーに追跡されていた乗用車が分離帯の鉄柱に衝突し、炎上した。乗用車に乗っていた三浦市城山町、職業不詳の男性が死亡し、横須賀市鶴が丘の会社員女性(31)は意識不明の重体。

 横須賀署などによると、同45分ごろ事故現場近くの県道で、左のヘッドライトが点灯していない乗用車を自動車警ら隊員が発見。パトカーで停止を呼び掛け、約650メートル追跡したが、乗用車が急加速して危険と判断したため追跡をやめていた。その後、約800メートル先で乗用車が燃えているのを発見した。

 署によると、発見時は2人とも路上におり、男性はあおむけに倒れ、女性は座っていたという。署は2人のどちらが運転していたかなど、詳しい状況を調べている。

 同隊の中村和広副隊長は、「追尾は適正な職務執行だったと考えているが、事実関係を詳細に確認した上で適正に対処する」とコメントした。

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