小田原北条5代を墓前供養 3日に「五代祭り」

たてた茶を台に置く小堀家元(左から4人目)。右上に早雲の画像があり、その前に位牌がある=早雲寺

 「小田原北條五代祭り」(3日)を前に、小田原北条氏5代をしのぶ墓前供養が2日、神奈川県箱根町湯本の早雲寺で営まれた。今年は初代早雲の没後500年に当たることから、献茶式も行われた。

 墓前供養は毎年、祭りの前日に営まれている。境内にある北条5代の墓所で、横一列に並ぶ5基の墓石を前に、千代田紹禎住職らが読経。祭りの関係者らが手を合わせた。

 本堂で行われた献茶式では、菩提寺が早雲寺とゆかりがある関係で、遠州茶道宗家13世・小堀宗実家元が約100人の招待客らの前でお手前を披露。たてた茶は早雲の画像と位牌の前に供えられた。式には早雲が誕生したとされる岡山県井原市や、亡くなったとされる静岡県伊豆の国市など、ゆかりの市町の首長も参加した。

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