今田耕司、岡村隆史、徳井義実、又吉直樹が結婚について赤裸々に語る「さよなら! アローン会」

今田耕司、岡村隆史、徳井義実、又吉直樹が結婚について赤裸々に語る「さよなら! アローン会」

今田耕司さん、岡村隆史さん、徳井義実さん、又吉直樹さんの所属する「アローン会」の特番「さよなら! アローン会」が、5月4日にNHK総合で放送されます。「アローン会」とは、独身4人が開催していた飲み会が転じて結成されたもので、浮かない現状を好転させようとする会。これまで紆余(うよ)曲折あったメンバーが集結し、目をそらし続けてきた“結婚”について真剣に話すことに。一体、どんな話が飛び出すのか。収録にお邪魔し、メンバーの又吉さんにインタビューしてきました!

スタジオに入ってきた一同は、大きいテーブルを前に誰がどこに座るのかを相談し始めます。あれやこれやと悩みますが、結局、いつもご飯を食べている感じで座ることに。結果、年功序列の並びになりました。座るやいなや、テーブルの前にあるモニターに映し出されたの“「アローン会」って何?”という基本的な質問。すると今田さんが「選ばれし独身の集い」と口火を切り、経緯を語りだします。「アローン会」という名前も又吉さんが「あり」と言うから決まったという話や、集まってどんな話をしているのかなどが明かされます。そして、皆が目をそらしてきた“結婚”について話すことに。「誰が最初にアローン会を抜けると思う?」というテーマで議論します。そのなかで又吉さんが書いた予想順位に食いつき、「なんで?」と前のめり気味に聞く岡村さん。気になる又吉さんの答えとは?

質問はさらに続き、「メンバーにパートナーができたら祝福できるか?」という問いから、徳井さんが「アローン会」を退会し、解散の危機に陥った時のエピソードへ。ヒートアップしていた岡村さんに、又吉さんがある一言を放ったことにより、事態は収束へ向かったとか。今田さんは、しばらくは一連の出来事が怖くて、女性と出掛ける時は皆さんに報告していたそうです(笑)。

また、敏腕で辛口の婚活アドバイザーによる「結婚適正テスト」の診断結果も発表されます。一番結婚に向いていない人は誰なのか? その結果を受けて、改めて結婚について語り始めます。今田さんは年齢によって不安との付き合い方が変わってきたと告白。「(不安が)ここにおるねん」とおなかのあたりを指し、40代と50代の違いを打ち明けます。さらに、普段聞けないメンバーへの質問では、徳井さんが岡村さんになぜ女性不振になったのかという理由が知りたいと言います。それにより、岡村さんの若き日の苦い思い出が明らかになります。筆者もそのエピソードを聞いて、それはちょっとイヤかもしれない…と思いました。

ほかにも、今後のことを考えて老人ホームを取り上げているのですが、施設の豪華さには驚くばかり。あんなにすてきなところなら筆者も住みたい! 残念ながら、先立つものがありませんが…。そして、アローンな人生を歩んでいる先輩方をVTRで見るコーナーも。この先輩方が、一体どこから探してきたんだというようなすごい方々ばかりなんです。先輩方を見た4人も「生き生きしているけど、思っていたのと違う」と戸惑っていらっしゃいました。

最後に、岡村さんチョイスのある曲を歌ってエンディングを迎えます。皆さんが恥ずかしがらずに全力で歌うその歌唱にも注目です。

収録を終えたところで、又吉さんに感想を伺いました。

──まずは、収録が終えた今の感想からお願いします。

「今田さんにご飯連れて行ってもらっている時の雰囲気に近くて楽しかったです。普段、全員で集まることはなかなかないんです。個人的に今田さんと行ったり、そこに岡村さんや徳井さんがいらっしゃっていたりとかで、僕がいない時もあるでしょうし」

──結婚について考える回でしたが、収録を終えて考えが変わりましたか?

「お三方の考えは確認できましたが、考えは変わらないですね(笑)」

──「アローン会」の命名から存続に至るまで、又吉さんがキーマンになっていると思うんですけど、それに対してはいかがでしょうか?

「命名は今田さんなんですよ。反対意見がある中で僕が『結構いいと思います』と言っただけなんです。なんとなく責任を負わされている感じがします(笑)」

──徳井さんの騒動も又吉さんの一言で存続が決まったということでしたが、今回メンバーで特番ができたことに関してはどう思われますか?

「すごくうれしいです。NHKやからっていうわけではなくて、“アローン”ということについて話していくと、自然と社会で起こっていることとかと結びついていくじゃないですか。『アローン会の人数をもっと増やしていこう』と言うと、それは社会問題のようにも見えてくるし。そういうのも含めて面白かったです」

──番組では老人ホームが紹介されていましたが、ご覧になった感想を改めて聞かせてください。

「2、30年前の老人ホームってちょっと暗くて入りたくないイメージでしたが、今はむしろ逆で、みんな入りたいって順番待ちになっている。僕もそういう状況を聞いていたんですけど、実際に見て、皆さん本当に元気でテニスコートで汗を流していたり、趣味の時間を仲良く楽しんでいらして、すごくいいなあと思いました」

──「アローン会」の全員で入るっていう案はないですか?

「どうなんですかね(笑)。(アローン会名誉会長の)明石家さんまさんが将来そういうのを作るっていうのを番組でおっしゃっていたことありましたよね。もし4人で入ったら、今田さんは人気者になりそうな気がします。徳井さんはモテるでしょうし…。僕と岡村さんはたぶんずっと部屋にいます(笑)。 老人ホームがいいなと思うところは、個人の空間がちゃんと あるっていうことと、人と関わるか関わらないかを自分で選択できることですね。人と接したいけどそれが絶対的な ルールがあって参加せなあかんと思うと、気が重くなるかもしれないけど、行きたい時に行けるっていうのがすごく自然でいいなと思いました」

──又吉さんはその中でしたいことはありますか?

「運動してご飯を食べてちゃんと睡眠取れて、あとは音楽を聴いて本を読む。もし65歳とか70歳で入れたら、本を読めて音楽を聴けると思うとすごい幸せやなあと。60歳くらいからちょっと巻きで入りたいくらいですね。一人暮らしでも本は読めるんですけど(笑)」

──アローンの先輩方が登場されていましたが、先輩方をご覧になっていかがでしたか?

「あのお二人は、ご自身が特に結婚したいという願望をお持ちの方ではなく、1人でも楽しいという達人の方だから、いつか結婚したいと思っているわれわれの立場から比較することはなかなか難しいお二方やったのかなと思います。だけど、ああいう生き方もすごくかっこいい。結婚したら自分の創作の時間に没頭できなかったり、制限されてしまうかもしれないんで、あれはあれでいいよなあと思いました」

──そもそも又吉さんは結婚したいという気持ちはあるのでしょうか?

「いろいろ考えることはあるけど半々というか、ちょっと他人事みたいに感じてしまうこともあります。親戚や親、祖父母からは早く結婚しなさいって言われるから社会的にはもう結婚する年齢になっているんだなというのはよく分かっていて、そこに対する焦りはあるけど、結婚に向いているのか、結婚できるくらい精神的に成熟しているのかなどと考えてしまいます。でもすてきな人を見つけて数年後に結婚したいって言っとかなあかんて思っているんですよ。それはテレビ的にではなくて、ポジティブに前向きに言っていた方が楽しくなるから。だけど、岡村さんのリアルな意見が僕にはめちゃくちゃ刺さりました。自分の生活を誰かによって変更されていくことにすごく恐怖を感じるって岡村さんがおっしゃっていて『すごく分かるなあ』と」

──番組だからこそ聞けた話はありましたか?

「徳井さんが最初におっしゃっていた『結婚できないんじゃなくてしない』という言葉ですね。選んでいるというか。アローン会も世の中も、結婚=幸せという価値基準ではなくなってきているのかなと思います。アローンの先輩のお二人を見ていてもすごく幸せそうで格好良かったですし。かわいそうという目では見てほしくないです(笑)」

──番組タイトルは“さよなら”となっていますけど「アローン会」はまだ続きますか?

「どこで何があるか分からないけど、まだ続きそうですよね。改めてフラットでいたいなあと思いました。アローンでなければいけないっていう考えも持ちたくないですし、今日収録した番組がオンエアされるまでは未婚でなければいけないみたいなそういう強制も自分にしたくないです。日が限られていますけど(笑)。 自由でいいんだなと改めて思いました」

──ありがとうございました。

【番組情報】


「さよなら! アローン会」
NHK総合
5月4日 午後10:10~11:10(再放送/5月6日 深夜0:40~1:40)

NHK担当 K・H

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