漁港の湾またぐこいのぼり90匹 兵庫・香美町

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潮風を受けて悠々とはためくこいのぼり=香美町香住区鎧

 兵庫県香美町香住区鎧地区では風物詩のこいのぼりが、今年も漁港の小さな湾をまたいで掲げられた。JR山陰線鎧駅から、真っ青な日本海を背景に見下ろす眺望が人気で、潮風を受けて悠々とはためく姿が観光客らの目を楽しませている。

 地域の子ども会が約30年前に始め、名物行事として定着した。強風で毎年何匹かが飛ばされるため、近隣地域から不要品の寄贈を受けて続けている。

 今年は28日に、住民約30人が高台の斜面から漁港まで約200メートルにわたってワイヤを張り、青や緑などカラフルに彩られた大小約90匹を飾り付けた。長男(3)を連れて里帰りしていた会社員男性(38)=大阪府守口市=は「私が子どもの時のように自然豊かな環境で息子も伸び伸びと遊ばせてあげたい。鎧のこいのぼりのように雄大に育ってくれたら」と願いを込めた。

 幕開けした令和の時代になぞらえ、同地区区長の藤原政信さん(71)は「礼(令)に始まって礼(令)に終わる。出会えばあいさつを欠かさない地域を住民と一緒につくっていきたい」と笑って話した。

 こいのぼりの掲揚は6日まで。(金海隆至)