『SBS』は1日、「オーストラリアプロ選手協会の会長を務めるジョン・ディドゥリツァは、ブリスベン・ロアの大量放出を批判した」と報じた。
今季Aリーグで9位に沈んだブリスベン・ロア。先日はシーズン最終節を前にして監督を解任し、ロビー・ファウラー氏を新指揮官に迎えるという大鉈を振り下ろした。
しかも最終節終了後には14名もの選手を放出することを決め、その中にはセレッソ大阪などJのクラブにも注目されているという日系二世のオーストラリアU-23代表MFジョー・カトー・カレッティも含まれていた。
10代で一時レギュラーを務めていた有望若手があっさりと放出されてしまうという状態に、選手協会の会長ジョン・ディドゥリツァは怒りを表したという。
ジョン・ディドゥリツァ 「多くの若い選手がチームを離れていくのを見て、とても悲しくなるよ。毎年毎年ね。
このようなキャリアパスの脆さ、そしてシーズンごとの混乱。選手たちにとっては大きな影響を与えるし、競技面でもネガティブなものになるよ。
重要なことが2つある。まずは彼らが選手として人生を送ることをサポートするという点。そして、クラブが選手の将来に投資できるように裾野を広げるという点だ」
また、マーク・ミリガンやムスタファ・アミニなどの代理人を務めてきたバディー・ファラー氏は以下のように話し、オーストラリアの育成は壊れていると強烈に批判したそう。
バディー・ファラー 「我々は選手を育てるリーグにしたいが、現時点では我々が育てようとしている若い選手のほとんどが迷子になり、そしてゴミ箱に投げ捨てられている。
ジョー・カレッティのような選手は、自分に疑問を持っているはずだよ。『オレは何を間違ったんだ?』と。
彼は昨季マット・マッケイやトーマス・クリステンセンら有力な選手とともに中盤でレギュラーを務めていた。
今季はいきなりサブになり、それからシーズン終了後には戦力外通告を受ける。チームの一員になるには不十分であると。
彼はたった一晩でいい選手から悪い選手になったのか?私にとっては意味がわからない。懸念すべきことだよ。彼だけに起こったことではない。
多くの選手が彼のようになってきた。現実的に言えば、若手選手を育成するためのオーストラリアのシステムは完全に壊れているよ。
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若手選手のポジションを奪って外国人に与える。その目的はなんだ?ベルギーやデンマーク、オランダ、ドイツのような国では起こらないはずだ。
彼らの国では若手は保護され、世話されており、外国人選手の獲得よりも優先されている。
外国人を連れてくるのはいい。しかし彼らは結果に貢献するだけでなく、若い選手たちに何かを与えるために貢献すべきなんだ」