メッツ・シンダーガード 1983年以来36年ぶりの快挙

【レッズ0-1メッツ】@シティ・フィールド

開幕からなかなか本来のパフォーマンスを見せることができていなかったノア・シンダーガード(メッツ)が「自身の本塁打による1対0の完封勝利」という離れ業を演じてみせた。3回裏の先頭打者として迎えた第1打席でレッズ先発のタイラー・マーリーから1号先制ソロを放ったシンダーガードは、104球を投げてレッズ打線にわずか4安打しか許さず、10奪三振で完封勝利。メッツ打線もレッズ投手陣に4安打に封じられたため、シンダーガードの先制アーチがこの試合唯一の得点だった。「自身の本塁打による1対0の完封勝利」は1983年のボブ・ウェルチ(ドジャース)以来36年ぶりの快挙となった。

二者連続三振の立ち上がりとなったシンダーガードは、3回まで毎回走者を出しながらも無失点。4回表と5回表はいずれも三者凡退に抑え、6回表は一死からヒットを浴びたものの、次打者を併殺打に打ち取って打者3人で終えた。試合終盤に突入しても危なげのないピッチングを続け、7回以降に許した走者は9回表二死から浴びたヒットによる1人だけ。最後はヤシエル・プイーグを見逃し三振に仕留め、自身2度目となる完封勝利を完成させた。「自身の本塁打による1対0の完封勝利」はウェルチ以来36年ぶりで、メジャーリーグ史上7人目。1971年にフアン・ピサロ(カブス)が記録して以降はウェルチしか達成しておらず、直近48年で2人目という歴史的な快挙だった。

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