佐世保・黒島をみんなで歩こう 隠れた名所を島民が案内

蕨展望所で地元名物のまんじゅうを受け取る参加者=長崎県佐世保市黒島町

 長崎県佐世保市の離島、黒島で3日、島民が案内役となり観光マップには載っていないコースを巡る「つんのーで黒島ウォーク」が初めて開かれた。市内の親子連れなど30人が、島の自然を楽しみながら全長約6キロの道のりを歩いた。

 黒島天主堂を含む「黒島の集落」は、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産。天主堂以外の魅力をもっと知ってもらおうと、地域おこし協力隊と島民有志でつくる実行委が企画した。「つんのーで」とは、地元の方言で「みんなで一緒に」という意味。

 黒島観光協会理事の末吉一美さん(64)らがガイドを務め、「隠れた名所」を案内。樹齢100年超のアコウの木や、放し飼いされたヤギなどを紹介した。東シナ海を望む蕨(わらべ)展望所では、地元名物のまんじゅうが振る舞われた。

 家族4人で参加した九州文化学園中1年の黒田美也さん(12)=同市京坪町=は「初めて訪れたけれど、島の人たちがやさしく声を掛けてくれて心温まる体験だった。次は宿泊して見て回りたい」と語った。

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