NY学生らにヒバクシャ署名呼び掛け 被団協事務局長

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米国の学生らを前に被爆体験を語る木戸さん(右)=ニューヨーク、ラガーディアコミュニティーカレッジ

 日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の木戸季市(すえいち)事務局長(79)は2、3両日、米ニューヨークで、現地の大学生や非政府組織(NGO)関係者に被爆体験を語り、核兵器廃絶を求める「ヒバクシャ国際署名」への協力を呼び掛けた。

 木戸さんは5歳の時、爆心地から約2キロの長崎市旭町(現・光町)で被爆、顔半分をやけどした。高熱や歯茎からの出血もあった。

 2日はラガーディアコミュニティーカレッジで学生ら約60人を前に被爆体験を語った。参加者は、原爆さく裂時の様子や核廃絶のためにできる支援について質問。「原爆を投下したアメリカを許したのか」との問いに対し、木戸さんは「決して許していない。アメリカは謝罪すべきだ」との考えを示した。

 3日は、核拡散防止条約(NPT)再検討会議第3回準備委員会に合わせ、核廃絶を目指すNGOが国連本部で開いたイベントに参加した。「原爆が戦争を終わらせた」とする見方について、木戸さんは「それを認めれば戦争を終わらせるためなら原爆を使っていい、ということになる」と認めない考えを強調。「再び被爆者をつくらないために活動している。生きているうちに何としても核兵器のない世界にしたい」と語った。