911ターボ | ポルシェ - 過激なチューンが世界から注目された

旧車ギャラリー

©ゴールデン横丁合同会社

人気の空冷ポルシェ

モデル名 :911ターボ(930型)
メーカー名:ポルシェ
年式   :年式不明
撮影場所 :東京オートサロン2018

数年前から、空前の「空冷ポルシェ」ブームが続いているのは、クルマ好きならば小耳にはさんだことがあるだろう。
空冷ポルシェというのは、歴代のポルシェ911シリーズのうち1997年まで販売されていた「993型」までの、空冷式エンジンを積んだ車種のことだ。
いちばん新しいものでも20年前になる、旧態依然とした空冷フラット6エンジンをリアに積んだスポーツカーだが、独特のフィールとエンジン音、誰がみてもポルシェと分かるスタイリングやコンパクトなボディなど様々な理由から価値が見直され、ここ数年急激に中古車価格が上がっている(このところはだいぶ落ち着いてきたようだけれども)。

スーパーカーブーム、第三の勢力

1970年代の前半、世はまさにスーパーカーブームだったころ、その人気の中心はランボルギーニ・カウンタックとフェラーリ512BBだった。
そして第三の勢力として、ポルシェ・ターボが人気を博していた。
あまりに現実ばなれしたイタリアの猛牛や跳馬より、ドイツのカエルのほうがよりリアルで心惹かれた人も多かったに違いない。
911ターボ、形式でいえば930型(2代目911)や、それをベースにしたグループ4規定のレース用GTカーの「934」が特に印象的だった。

ポルシェ934といえば当時、タミヤ模型がプラモデルやラジコンカーを発売して大人気となっていた。通常の911ターボよりぐっと張り出されたオーバーフェンダーや、低く構えるフロントスポイラー、大型のリアウイングなどが、ポルシェに憧れるクルマ好きやキッズたちの心をアツくした。

日本発のポルシェチューン

空冷ポルシェブームの昨今、日本発のポルシェチューンが世界で注目を集めている。その代表的な例が、オートサロンでもたいへんな人気になっていた、ラウヴェルト・ベグリフだ。
驚くほどに張り出された前後のオーバーフェンダーや、地を這うように低くセットされた足回り、空冷エンジンの性能を最大限に引き出すエンジンチューンなど、あまりのインパクトと高い完成度に世界各地から引き合いがあるという。
CSのクルマ番組や自動車雑誌などで目にしたことがある人も少なくないと思う。
どこか、当時934が好きだった人には胸にグッとくるところがあるんじゃないだろうか。

クルマのチューンというのはどこまで行ってもアングラなもので、賛否両論があるのは間違いないだろう。価値のある旧車を切った貼ったするのに眉を顰める向きがあるのもわかる。

いっぽうで、好きなクルマを弄り倒して、それが世界各地から引き合いが来るようなレベルにまで至ってしまうというのも、またクルマ好きとしてはロマンがあっていいと思うのだ。
だって、スーパーカーとかスポーツカーっていうのは、夢を見せてくれる乗り物なんだから。