長崎県五島市三井楽町の遣唐使ふるさと館では恒例の「ハイハイレース」があり、四つんばいで前に進む赤ちゃんに、両親や祖父母らが熱い声援を送った。
毎年春と秋に開催し、6回目。参加対象は7カ月~1歳半で、18人の赤ちゃんが出場。ハイハイで3メートル先のゴールを目指した。
ゴールで待ち受ける母親の声やおもちゃの音に反応し、笑顔で一直線に前進する赤ちゃんがいれば、スタート地点に座り込み泣きだす子も。両親らは「こっちこっち!」と叫んだり、スマホや鍵を赤ちゃんの目の前で振ったりと、あの手この手で興味を引こうと必死。ゴール後には観客から温かい拍手が湧いた。
予選を勝ち抜き、1位決定戦で頂点に立ったのは、同市富江町の堀口翔夢(つばさ)ちゃん(1歳2カ月)。父親の勝喜さん(26)は「普段から家の中を端から端までハイハイで動き回っているので、勝つと信じていた。これからも活発で元気に育ってほしい」と願った。