「アジア最高のサッカー選手で組む最強ベストイレブン」

欧州サッカーが佳境を迎えるなか、春秋制のJリーグなどはこれからが熱いシーズンになる。

ここでは、『sportskeeda』による「現在のアジア人選手最強ベストイレブン」を見てみよう(サッカー的にはオーストラリアもアジア枠)。

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GK:マシュー・ライアン(オーストラリア代表/ブライトン)

GK大国であるオーストラリアが生み出した最新作。

2017年に移籍したプレミアリーグでも確かなパフォーマンスを披露している。

代表では54キャップで16度のクリーンシートを達成。代表チームとしてのサッカルーズの力がやや落ちつつあることを考えれば、印象的な数字だ。

27歳であること考えれば、マーク・シュウォーツァーが持つ同国史上最多キャップ(109)を超えうる。

CB:吉田 麻也(日本代表/サウサンプトン)

もうひとりの経験ある日本代表DF吉田には右CBに入ってもらおう。

彼はヨーロッパで非常に立派なキャリアを送ってきた選手でもある。キャプテンを務める日本代表では95試合で10ゴールを記録。センターバックとしては非常にいい得点数だ。

サウサンプトンでは180試合近くに出場。時に右サイドバックでの起用にも応え、指揮官たちに柔軟性を提供してきた。

アジアには経験あるCBがそれほど多くない。よって、トップレベルでの経験やアスレティシズム、稼働率を考えた場合、吉田の選択は当然である。

CB:ムルタザ・プーラリガンジ (イラン代表/アル・アラビ)

前述のように、優れたアジア人CBは多くない。だが、彼は例外といえるだろう。

イラン代表を見ている人ならば、プーラリガンジの存在に気付いたはずだ。

ロシアW杯予選で無敗だったイラン。それはソリッドなディフェンスのおかげによるところが大きかった。アジア最強国と呼ばれた彼らは本大会でもその守備力を見せつけている。モロッコには1-0、スペインには0-1、ポルトガルには1-1と、世界的アタッカーたちを抑え込んだのだ。

そして、不可欠な役割を担ったのが、プーラリガンジだった。今後もまだまだ代表キャップ数を重ねていくだろう。

RB:酒井 宏樹(日本代表/マルセイユ)

この日本人右サイドバックは、クイックかつ疲れ知らずの働き者だ。

空中戦に強いソリッドなディフェンダーでもある。最も派手なサイドバックではないが、頼れる選手であり、ゴールを漏らさない確かな守備を保証してくれる。

彼のようなサイドバックがいると、コンビを組むウィンガーは後ろを心配することなく高い位置取りができるのだ。さらに、左サイドでもセンターバックでもプレー可能な素晴らしい柔軟性も併せ持つ。マルセイユでも日本代表でも不可欠な存在だ。

LB:アリ・アドナン・カーズム(イラク代表/バンクーバー・ホワイトキャップス)

3月に日本の長友佑都が引退を発表していなければ、彼をこのポジションで選んだのは間違いない(実際には代表引退もしてないはず)。

だが、最近の選手になると、イラクのアリ・アドナンになるだろう。

トルコでプレーしていた時代には「アジアのギャレス・ベイル」とも呼ばれた彼は悪魔的な左足を持つモダンな攻撃的サイドバックだ。また、フィジカルとスピードも併せ持ち、クロスもロングシュートも得意。

セリエAのウディネーゼでも活躍したが、現在はMLSにローン移籍している。

DH:オディル・アフメドフ(ウズベキスタン代表/上海上港)

3人で組む中盤のアンカーに置くのは、アフメドフ。

代表キャプテンである彼は、現在のウズベキスタンで最高の選手だ。中国ではフッキやオスカルとともにプレーしている。

最終ラインの前で楯になりつつ、正確なスルーパスで相手ディフェンスを切り裂くことも可能。まじめで信頼できてインテリジェンスのあるMFであるアフメドフはこのポジションで当然の選択になる。

CH:アーロン・ムーイ(オーストラリア代表/ハダーズフィールド)

今回2人目のオーストラリア人となるムーイは同国最高の選手であり、アジアのなかでもベストに入る。

昨季プレミアリーグに残留したハダーズフィールドでも絶対的存在として君臨した。今季は降格が決まってしまったが、ムーイは(移籍して)プレミアリーグでのプレーを続けるはずだ。

スマートかつエレガントなMFであり、中盤を指揮する選手。ビジョンとパスでクリエイティブさももたらしてくれる。

CH:香川真司(日本代表/ベシクタシュ)

攻撃的MFを主戦場とする香川だが、4-3-3のセンターハーフとしてもプレー可能。

どんなチームであっても控えにしておくのは勿体無さすぎる。今でもアジアで2番目に優れた選手だ。

ドルトムントで最高の時を過ごした彼は現在ベシクタシュにローン中。香川が特別なのは、例えゴールに絡めなくても、そのビジョン、ムーブ、ワークレートで相手を困らせるところにある。

LW:ソン・フンミン(韓国代表/トッテナム)

彼はこの11人のなかでのスターであり、現在アジアNo.1の選手だ。

ドイツで名を上げた後、アジア人がほとんど成し遂げていないことをやってのけた。プレミアリーグでの成功だ。

移籍1年目こそ苦しんだが、そこから急成長。強豪スパーズにおいて、不可欠な存在にまでなった。

左ウィング、センターフォワード、右ウィング、セカンドストライカー、さらには攻撃的MFでプレーできる。ただ、最も輝くのは左サイドだ。

RW:トム・ロギッチ(オーストラリア代表/セルティック)

セルティックでプレーしている彼はよく知られている選手のうちのひとりだ。

テクニック、パスセンス、得点力を持ちあわせており、ファンのお気に入りでもある。

190cm近い長身でボックス内で脅威になれるうえ、決してスピードがないわけでもない。

クラブでは攻撃的MFで起用されることが多いが、右ウィングでも輝ける。彼は7つのポジションでプレー可能なのだ。

ST: サルダル・アズムン(イラン代表/ゼニト)

ソリッドな守備で知られるイラン代表だが、彼は例外的存在だ。

アズムンは創造性、空中戦の強さ、(あまり頻繁には見せないが)爆発的スピードを併せ持っている。

イランのレジェンド、アリ・ダエイの後継者と目されており、代表チームの主軸を担っている(W杯後に一時代表引退したが)。

この冬にはロシアの強豪ゼニトに引き抜かれた。クリエイティビティに溢れたこのチームにはアズムンのようなアタッカーがうってつけだ。

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