カローラレビン | トヨタ - 入門しやすく奥が深いFRスポーツのスタンダード

旧車ギャラリー

©ゴールデン横丁合同会社

イイ意味で古典的で動きの軽さが気持ちよい

モデル名 :カローラレビン1600GTV(AE86型)
メーカー名:トヨタ
年式   :1986年
撮影場所 :第8回 石和温泉郷クラシックカーフェスティバル2018

昭和58年(1983年)、それまでFRレイアウトを採用し、小型でスタンダードなセダン/クーペで軽やかなドライブフィールを誇ったカローラも5代目にモデルチェンジに際してついにFF化されることになった。
すでに小型車の多くは横置きFFレイアウトが多くなってきていたが、大メーカー・トヨタの最も台数の多い車種であるカローラもFFを採用したことで、世の中の趨勢はもうFF主流になることが決まったようなものだった。

スポーティーモデルはFRのまま残った

ところが、やはりトヨタというのは手堅い会社なのか、カローラシリーズのなかでスポーティなイメージのクーペやノッチバック、3ドアハッチのモデルはFRのままにした。やはりスポーツイメージにFFは似合わないという判断だったのだろうか。それが、レビン/トレノのAE86型というわけだ。

その形式名称から「ハチロク」の愛称で呼ばれ、スポーツドライブの入門車にして旧車スポーツカーの雄ともなっているのは誰もが知るところ。
いうなれば、釣りはフナに始まってフナに終わる、みたいな趣味車になっているところがある。
なんにせよ、現在もFRスポーツカーのスタンダードとして、愛好する人も多いのだ。

「頭文字D」で主人公の駆る最強の峠マシン

その昔、ヤングマガジン(講談社)で連載していた「頭文字D」(イニシャルD)で主人公の駆る最強の峠マシンとして取り上げられ、その人気に火がついたのは知っている人も多いだろう。
非力ながらもダウンヒルではとても速く、並み居るGT-RだのRX-7だのといったハイパワー車を蹴散らす姿は、大変な人気となった。

ハチロクは乗ってみれば軽くてまずまずの剛性感もあり、比較的テールハッピーだけどもコントロール性もいいことからスポーツドライビングの入門車としては最適なうちのひとつだ。当時はヒット車種なのでパーツに困ることもなく、チューニングやドライビングのノウハウも豊富だし、楽しむにもってこいだった。

もっとも、今となっては立派な旧車になってしまって、気軽にかっ飛ばすようなクルマではなくなってしまったかも知れない。
実際、程度のいい車両の引き合いはすごいらしいし、先述のイニシャルDがアジア各国を始めとする海外でも大人気で、海外から熱烈なファンが求めにくるケースも多いのだそうだ。

レビンとトレノの名称は以前はカローラ/スプリンターシリーズの最強グレードを指す称号だったのだが、5代目(E80型系)にモデルチェンジした際にシリーズのクーペ系モデル全体につけられることになった。
レビン/トレノそれぞれに2ドアクーペと3ドアハッチが設定された。レビンはセダンとも近いスラントノーズにスポーティなグリルが与えられ、トレノはリトラクタブルライトが奢られている。
ちなみに2ドアのほうがボディ剛性が高くて軽量なのでラリーやジムカーナなどでも人気があり、3ドアはサーキットや峠でも好まれたようだ。