三菱重工長崎4年連続九州ブロックへ 国体軟式野球選考会

【三菱重工長崎-親和銀行】6回表三菱重工長崎1死一塁、逆転2ランを放って喜ぶ吉原(中央)=県営ビッグNスタジアム

 軟式野球の第74回国体県代表選考会は1、2日、長崎市の県営ビッグNスタジアムで行われ、三菱重工長崎が3戦全勝で優勝し、4年連続で九州ブロック大会(8月17、18日・佐賀)の代表に決まった。6枠の本大会出場権獲得を目指す。
 県連盟Aクラスの3チームと1次予選1位のたちばな信用金庫が出場。リーグ戦で競った。
 2勝同士の三菱重工長崎と親和銀行が最終試合で対戦。三菱重工長崎は1点を追う六回、吉原の2ランで逆転したが、七回に親和銀行の岡部に同点ソロを許した。無死一、二塁のタイブレークに突入した九回に捕逸で1点を勝ち越し、その裏から登板した楠本が3人で締めて3-2で競り勝った。

◆4番吉原2ランで援護
 三菱重工長崎の4番吉原が2ランで投手陣を援護した。2勝同士で迎えた親和銀行戦。1点先制された直後の六回1死一塁、追い込まれてからのチェンジアップに食らいついて左翼席へ運んだ。「(先発の)山口宰さんが頑張って投げていたので、どうにか助けたかった」と声を弾ませた。
 若松監督が就任した今季、打順が昨季の1番から4番に変わった。期待を感じながら打席に立ったが「今大会初日までは全然打てていなかった」。自身のもやもやした気持ちも振り払う会心の一打。仲間から祝福を受けて思わず笑みがこぼれた。
 昨秋の福井国体は8強を懸けた2回戦で延長十四回の末、鹿児島に0-2で惜敗した。悔しさを知る26歳は「責任を感じている。きょうのような結果を出せれば、チームは勝てる。県代表の自覚を持って頑張りたい」と決意を新たにしていた。

© 株式会社長崎新聞社