カズ超えだ!over50な“親父世代”のサッカー選手たち

Jリーグでの最年長出場記録を更新し続けている三浦知良は日本が誇る偉大な親父だ。だが、世界は広かった。彼以上の年齢で頑張っているover50なサッカー選手が複数いるのをご存じだろうか?

イサク・ハイク

4月5日、イスラエル5部の試合後、その試合で背番号48をつけたゴールキーパーに対してささやかなセレモニーが行われた。イロニ・オル・イェフダのイサク・ハイクがマッカビ・ラマト・ガンとの試合にフルタイム出場し最年長記録を更新したからだ。

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その年齢は何と73歳で試合は1-4と敗れたものの立派なギネス記録を樹立した。

何でも1945年にイラクで生まれただが、4歳(5歳とするメディアも)でイスラエルに移り1960年代から今日までプレーを続けているという。

イスラエル5部はセミプロのリーグでハイクはステージ機器の会社を経営しながらサッカーをしている。試合には孫も観客として訪れたという。チームはその時点で4部昇格への道を残しており、今後も更新に期待がかかる。

ロベルト・カルモナ

そのハイクに記録が破られるまで記録を保持していたのが2015年に53歳で試合に出場したロベルト・カルモナだ。ウルグアイのパン・デ・アスカルでプレーするカルモナは、2015年10月30日に53歳と182日でプレーし現役最年長でのプレー記録を持っていた。

その後も、イタリアのアウダクス・コルトナ、スペインのインテル・イビサでプレーし本人が持つ記録を更新。2018年現在56歳にしてまだプレーを続けている。

本人は三浦知良とオフィシャルな試合で戦いたいという希望があり、日本、ウルグアイ、そして生まれ故郷で試合をしたいという。そして、アマチュアでの契約でプレー、例えば大学に所属して横浜FCと公式戦であたるとかそういったところではなくプロといところにこだわりがあるよだ。

1962年生まれのカルモナはモンテビデオで生まれたが、19歳の時に足首を骨折。一度はサッカーを離れ、その後再びプレーをし始めたという。そのためにアメリカのインドアサッカーでもプレーしたことがあるという異色のキャリアの持ち主だ。

恐るべきはフィールドプレイヤーであることで、本人曰く「90分プレーすることができる」とスタミナにも自信をのぞかせる。

アルフレド・キエリギーニ

(画像はトレ・ペンネの公式サイトより)

世界的には他2人のようにニュースになっていないがサンマリノのトレ・ペンネで22番をつけてプレーするアルフレド・キエリギーニの名前を忘れてはならない。

1966年2月7日にイタリアで生まれたキエリギーニはカズよりも1年“先輩”にあたる。

他の選手と違うのはキエルギーニはサンマリノとはいえ1部リーグでプレーし、2016/17シーズンにチャンピオンズリーグ予選1回戦とはいえウェールズのザ・ニューセインツ戦でベンチ入りも果たすなどバリバリの現役であることだ。

日本では5月1日から令和がスタートしたが、世界は広い。白髪が混じる年齢になってもプレーを続けている親父がたくさんいるのだ。

さまざまな技術の進歩により、現役生活を長く続けることは昔よりも可能であると言われている。もちろん40歳代となれば数えきれないほどの選手がプレーしている。それでも50歳を超える男たちが現役で奮闘しているというのは親次世代には大きな熱を伝えてくれる。

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