DeNA東、今季初登板は3回8失点も…ラミレス監督「修正していけば大丈夫」

DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】

巨人に大敗、捕手の山本は2軍再調整「彼にとってはいい経験になった」

■巨人 10-2 DeNA(6日・横浜)

 DeNAは6日、横浜スタジアムで行われた巨人戦に2-10で大敗した。今季初先発の東が3回8失点と試合を作れず、打線は7安打を放ったが、得点は2本のソロ本塁打による2点のみに終わった。ラミレス監督は「みんな期待したと思うが、残念な結果になってしまった」と肩を落とした。

 東について「コントロールが定まっていなかった。自分が思っているのと違う軌道のボールになっていたようだった」と分析した指揮官だが、「ボールに力はあったし、球種の使い方もよかった。テンポも悪くなかったし、今日はたまたま結果が悪かっただけ。これから修正していけば大丈夫」と、2軍降格などの再調整は行わず、ローテの一員として起用を続けることを確約した。

 その一方で、初スタメンとなった捕手の山本に関しては「登録抹消して、明日から2軍で試合に出てもらう」と降格を明言。試合前からこの試合のみの1軍起用も示唆していたが、結果については「だいぶ緊張していたようだった。いい配球もあったが、投手の制球の問題で指示通りの球が来なかったこともあった。それらのことも含めて、彼にとってはいい経験になったと思う」と責めることはなく、「将来はこのチームのレギュラーになる選手。そのためにも、2軍で試合に出て多くの経験を積んでもらいたい」と期待した。

 大敗の中でも、投打で明るい要素もあった。打率1割台と不振の宮崎が2番で起用され、本塁打を放つなど復調の兆しを見せ、投手陣も2番手に登板した赤間が3イニングをパーフェクトに抑える快投を見せた。ラミレス監督は「2打席目以降は全ていい内容の打撃だった。今日は我々の知っている宮崎が戻ってきた」と主力の復調を喜び、「テンポもよかったし、自分が想像していた以上の素晴らしいピッチングをしてくれた」と、昨季途中移籍の右腕・赤間を称賛した。

 連勝スタートで始まった5月だが、最下位のチームは4連敗で首位巨人とのゲーム差が8まで開いた。苦しい状況が続くが、ラミレス監督は「4連敗となってしまったが、明日は試合がないのでリフレッシュして新潟での試合に臨みたい」と、最後は前を向いていた。(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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