「為替」関連倒産(4月度速報値)

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 4月の外国為替市場での円相場は、大きな変動がなく1ドル=111円台付近で推移した。この膠着した相場は、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ停止表明に加えて、欧州の中央銀行も金融引き締めに消極的な姿勢が目立つなどの景気浮揚の期待と、米中経済摩擦に代表される世界経済の先行き不透明感が、両方で「綱引き」しているためとの観測がなされている。
 企業倒産は沈静化が続き、さらに円相場が膠着していることで、速報値ながら4月の「円安」関連倒産は3カ月連続で発生なし(前年同月ゼロ)。また「円高」関連倒産も3カ月連続で発生なし(同ゼロ)だった。
 ただし市場関係者からは、これまでの経験則では膠着相場の後は大きく動くケースがあり、足元では相場変動の「マグマ」が溜まっているとして、相場急変リスクを警戒する声が出ていることから、今後の為替相場の変動には注意が必要だ。

円安関連倒産月次推移
円高関連倒産月次推移