10連休の効果はいかに、JR各社がGW期間中の利用状況を発表

JR各社は5月7日、GW期間中の利用状況を発表した。史上初の10連休となったこともあり、各社いずれも前年度を大きく上回る結果となった。

JR東日本

期間中の新幹線・特急・急行列車のご利用状況は526.6万人、前年比116%となった。下りのピークは4/27(土)、上りのピークは5/5(日)。

近距離切符の発売枚数は約7,250万枚の前年比104.2%とこちらも好調。枚数だけなら新宿駅、東京駅が圧倒的だが、それ以外でも熱海駅が前年比137%、勝田駅が148%、成田空港駅が128%と大きな伸びを見せている。

熱海は静岡デスティネーションキャンペーン、成田空港駅は海外旅行熱を受けてのもの、勝田駅はひたち海浜公園を訪れる旅行者の影響とみられる。

JR東海

新幹線利用者数は4,579千人と前年比118%、在来線特急は232千人の前年比124%、新幹線・在来線を合計すると4,811千人の前年比118%となった。

GW中にのぞみを増発したこともあり、新幹線の輸送量はのぞみが3,134千人と最大。前年比120%を記録した。

JR西日本

GW期間中の山陽新幹線利用者数は227.1万人、前年比129%となった。北陸新幹線も126%、在来線も123%と前年を大きく上回る利用者数を記録しており、特にGW前半に利用者が集中した。

京阪神地区全体の近距離券のご利用者数も一日あたり157.7万人の前年比117%となった。

JR九州

JR九州も好調な伸びを示し、新幹線・在来線合計で約94万1千人、前年比116%となった。長崎本線や日豊本線では乗車率が150%を超える列車も運行した。

福岡~釜山航路をつなぐ日韓高速船については、日本人の乗船人員が前年度比2503人増の6575人となり、GW10連休に合わせた海外旅行需要が垣間見られる結果となった。

JR四国

GW期間中のご利用状況は、瀬戸大橋線343.5千人(前年比118%)と前年を約51,300人上回った。主要3線区では163.8千人(前年比118%)と、こちらも前年を約24,500人上回る結果となった。

JR北海道

主要4線区の都市間輸送実績は合計で338.9千人と前年比122%の利用増となった。特に新青森~新函館北斗間の「はやぶさ」「はやて」は前年比145%と大きな伸びを示している。

駅利用実績に関しては札幌駅が1,708.6千人と前年をわずかに下回る結果となったものの、新千歳空港駅の利用者が前年比113%を記録した。

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