京都有名大学生らによる「女性風俗あっせん事件」裁判 黒幕の一切出てこない“女衒裁き”に違和感

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10連休となった長いGWも終わり、日常生活へと戻った人も多いだろう。そんななか、自らの犯した「罪」を裁かれ「罰」を待つ人間もいる。かつて、本サイトでも取り上げた京都市内で起きた有名大学生らによる大量風俗スカウト事件。その裁判がGW直前に結審したのだ。

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京都新聞(4月26日付)によると、検察側は職業安定法違反の罪に問われたリーダー格の24歳の男性に、「女性の人生を狂わせかねない危険な犯行」として懲役3年を求刑したという。これに対し弁護側は執行猶予付きの判決を求めている。

この「事件」の概要をざっくりと振り返ると、2017年から2018年の間に市内の大学生ら約20人がスカウトグループを結成し、約260人の若い女性を京都や大阪、滋賀などの風俗店に斡旋していたというもの。リーダー格の男性自身も市内の有名私大に在籍していた。

この事件は、テレビなどの大マスコミでも盛んに取り上げれた。その理由はスカウトらが、「(スカウトに対する)恋愛感情を利用して」女性たちを勧誘したという点にあった。また、最初はサパークラブなどへの客として紹介。そこから、高額な料金で女性を絡めとり、返済の方法として風俗を紹介する……というケースが多く、その手法を“卑劣”と断罪したということもある。

正直、このテのやり方自体は珍しくはなく、もっと言えば悪意のあるなしだけで判断してしまえば、ホストクラブなどへの女性客の勧誘もグレーとなってしまう。したがって根絶させることは不可能である。もし、この事件を教訓とするならば、若い女性たちには恋愛と商売は紙一重であり、こと風俗ではその境界が分かりづらいということを知ってもらうことだろう。

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京都新聞によれば、リーダー格の男性は動機について、「学生に経験できないことを経験させ、起業や就職の際に生かして欲しかった」と述べたそうだ。また、被害にあった女性たちに関しては、「当時は自分の周りの人たちだけでも幸せにしたいという考えだった」と供述している。典型的な自己弁護にも聞こえなくはないが、一面、彼の正直な気持ちではないかという気もしないではない。

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なんにせよ、これで裁判は結審したわけだが、釈然としない点も残る。それは、おそらく雄琴と思われる風俗への紹介業が、彼ら「素人」だけでスムーズに行えたのか? ということだ。

女衒の仕事が大学生に出来るのか?

仲介した人物、あるいは黒幕は存在しなかったのか? そうした点は残念ながら顧みられることはなかったようだ。判決は、5月29日に下される。(文◎鈴木光司)