Moto2、Moto3がヘレスで公式テストを実施。Moto2ではMVアグスタが新シャシーを投入

 ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで5月7日、Moto2、Moto3クラスの公式テストが行われ、各チーム、ライダーが精力的にテストに取り組んだ。

 Moto2とMoto3のヘレス公式テストは現地時間の10時から18時にかけて、各クラス3回のセッションに分けて実施された。

 Moto2では第4戦スペインGPの決勝レースに転倒を喫し、脳震盪を起こしてメディカルセンターに運ばれたレミー・ガードナー(ONEXOX TKKR SAG Team)、フリー走行1回目で転倒し、右手の小指を骨折したカイルール・イダム・パウィ(Petronas Sprinta Racing)はテストに不参加。パウィの代役として、マティア・パシーニがテストに参加した。

 ガードナーのチームメイト、長島哲太はチャタリング防止デバイスを含むテスト項目を実施。13コーナーで転倒を喫したが、その後もテストを行った。

ブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)

 Red Bull KTM Ajoのブラッド・ビンダーとホルヘ・マルティンは異なった2種類のバイクとスイングアームをテスト。Red Bull KTM Tech 3のマルコ・ベゼッチも新しいスイングアームにトライした。

 2019年シーズンからMV Agusta Idealavoro Forwardとしてグランプリに復帰したMVアグスタは、新しいシャシーとスイングアームをテストしている。

ニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)

 Moto3ではチャンピオンシップのポイントリーダー、アロン・カネト(Sterilgarda Max Racing Team)が新しいフロントフォークをテストし、第4戦スペインGPで優勝を飾ったニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)は電子制御やクラッチ、エンジンブレーキなどの作業に取り組んだ。

 ヘレス公式テストを終え、次戦、第5戦フランスGPは5月17~19日に開催される。

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