タイヤに悩むハースF1、スペインGPで大型アップデートを投入「バルセロナは態勢を立て直すことができる場所」

 ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、今週末のF1第5戦スペインGPで2019年型マシン『VF-19』に数々の“大規模な”アップデートを投入すると語った。

 ハースは、カタロニア・サーキットで行われたプレシーズンテストにおいて優れたパフォーマンスを発揮していたものの、シーズン開幕以降はタイヤの問題に悩まされ、VF-19のパフォーマンスを発揮できずにいる。

 しかし暖かい天候のスペインに戻ることでタイヤの問題が軽減される可能性があり、期待外れのレースが続いたハースに、決勝レースでパフォーマンスを発揮するチャンスが訪れるかもしれない。

「我々が予選で結果を出せることは分かっている」とシュタイナーは語った。

「プレシーズンテストでのバルセロナは、非常に相性の良いコースだった。我々は高い競争力を見せていた。だがそのことをレースウィークで示す必要がある」

「タイヤが機能しさえすれば、我々がどれだけのパフォーマンスを出せるのかということを、すべての人々に見せたいと思う」

 シーズン序盤の4戦のフライアウェイを終え、F1はヨーロッパに戻るが、通常この時期に各チームは重要なアップグレードを始めることになる。そしてハースもこの流れにしたがって、今週末は多くの変更を施す予定だ。

「今年最初のアップグレードを持ち込む」

「マシン上の多くのパーツが変更される。フロントウイングやフロア、またミラーのような多くの小型パーツもだ。非常に大規模なアップグレードになる」

 長く続くタイヤの問題にうまく対処できれば、ハースにはバルセロナでパフォーマンスの向上が見込まれるだろう。

「序盤の長距離移動が必要なレースの後で、バルセロナは常に態勢を立て直すことができる場所だ」

「我々はヨーロッパに戻る。アップグレードが予定されているが、バルセロナでは目を向けるべきことがさらにある。なぜなら我々はバルセロナでプレシーズンテストを行ったからだ」

「プレシーズンテストでそうだったように、すべての要素が機能することを願っている」

「直近の3レースで少々自信を失ったことは確かだが、完全に失ったわけではない」

「予測をすることには慎重になっているが、我々は慎重ながらも楽観的だ」

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