クラシック音楽レーベルとコンサートホールがコラボレーション・コンサートを開催!

レコード会社の新しいレーベルと名門コンサートホールがコラボレーション・コンサートを開催することが決定。日本コロムビアが2019年からスタートした、若手クラシック・アーティスト発掘のための新レーベル「Opus One」。作品番号1を意味する名を冠し、第1弾は5名の20代アーティストのアルバムをリリースして話題となったが、そのレーベルのカラーと姿勢に共鳴した東京・Hakuju Hallが、新たに「Opus One: Live @ Hakuju Hall」(オーパス・ワン: ライヴ・アット・ハクジュホール)シリーズを立ち上げ、レーベル連動のコラボレーション・コンサートを定期的に開催することを発表した。

「Opus One」は、ピアニスト反田恭平やサクソフォニスト上野耕平を世に送り出し、新たなクラシックファン層の拡大を目指してきたコロムビアが、クラシックのニュージェネレーションをさらに掘り起こすべく、特定のコンクール歴や活動実績にとらわれることなく、制作ディレクターチームがそれぞれ選定したアーティストをそろえたレーベル。

1月23日のレーベル始動とともにリリースしたのは、笹沼樹(チェロ)、石上真由子(ヴァイオリン)、鈴木玲奈(ソプラノ)、古海行子(ピアノ)、秋田勇魚(ギター)の5名のアルバムだ。またリリース直後の1月25日には、レーベルスタートを記念して、同じくハクジュホールにて「Opus One コンサート2019」を開催。第1弾アーティスト5名が集結し、満場の観客の中、フレッシュな演奏を繰り広げた。

実力派のアーティストたちが多くの演奏会を開催するハクジュホールも、クラシック界に風穴を開けるCDレーベル発のこの新たな試みを歓迎し、今回のコラボレーション・コンサートが実現する運びとなった。

ハクジュホールの原昭邦支配人は「レコード会社と音楽ホールという、役割は違いますが目的、問題意識を近しく持つ会社同士という事で、クラシック業界の発展に相乗効果を作りながら寄与して行きたいと願っております」とコメントを寄せている。

「ライヴ・アット・ハクジュホール」は、9月10日(火)にチェロの笹沼樹、12月26日(木)にピアノの古海行子の演奏会が行われる予定。また、来年前半には、石上、鈴木、秋田の演奏会も行われることが予定されている。

ハクジュホール 原支配人コメント

設立15年を経過したハクジュホールですが、過去にもコロムビアレーベルJーclassicとの共同開催を行った事があり、それ以来のお付き合いは続いておりました。この度、ハクジュホールでOpus One発売記念コンサートを当ホールで開いて頂いた事と、ハクジュの若手音楽家の演奏機会創出という考え方、そしてまずは第1回目選出アーティストがハクジュホールに縁のある方も多いという事で久々の日本コロムビアさんとの共同開催を決断しました。

単なるレーベルの浸透、コンサートの開催に止まらずに、CDソフトウェアを取り扱う会社、レコード会社と音楽ホールという、役割は違いますが目的、問題意識を近しく持つ会社同士という事で、クラシック業界の発展に相乗効果を作りながら寄与して行きたいと願っております。

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