九州や四国 本物の水が道路に

水があるように見えているのに、そこに行ってみると「え?何もない」となってしまう。そして、水(のようなもの)はまた遠くに見え、まるで逃げているように感じる。だから、逃げ水。

逃げ水は蜃気楼の一種で、地面付近の暖められた空気により、光が曲がって目に届いているらしいです。よく見られるのに、意外と原理が難しうので、今後の理解のために実際に見えた時には写真に残すようにしています。それはともかく、先日、年金の受給開始(年齢)を「逃げ水」に例えている記事を読み、へーなるほどね、と感心している場合じゃない!と思いました。

逃げ水はよく晴れて、風の弱い日に見られることが多いのですが、9日(木)はそうした地域は東北南部の盆地など、一部だけになると思います。関東から西は雲の広がる地域が多く、四国や九州は昼過ぎにかけて雨の降る所が多いでしょう。

気象予報士・高橋 和也

画像について:数年前の5月上旬、群馬県で見られた“逃げ水”

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