手ごたえを感じて2020年へ ドイツチームが本市で初の公開練習

福岡県田川市 広報たがわ令和元年5月1日号

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昨年12月17日〜19日に、ドイツ車いすフェンシングチームが、本市に初めて来訪。2020年に実施する事前キャンプの本拠地となる市総合体育館で、公開練習と市民交流を行いました。

○W杯の熱をそのままに
昨年12月13日〜16日に、京都府京都市で「車いすフェンシングワールドカップ京都大会」が日本で初めて開催されました。東京2020パラリンピック競技大会の出場選考が関わる重要な本大会には、世界30か国から約200人のトップ選手が出場。ドイツ車いすフェンシングチームも熱戦を繰り広げました。

当初は、本大会の前にベラルーシのチームと一緒に本市で合同練習をする予定でした。しかし、直前になってベラルーシの来訪が困難になったため、合同練習を断念。それでも、実際のキャンプ予定地で練習をしたいというドイツと本市の共通の思いが実り、大会後の訪問が実現しました。

○間近で見る迫力の剣さばき
18日に市総合体育館で行われた初の公開練習には、市民や関係者のほか、地元保育園児など約50人が来場。4人の選手が繰り広げる素早い攻防、しなるサーベルがぶつかり合う激しい金属音に、歓声や驚きの声が上がりました。初めて車いすフェンシングを見た子どもたちは「剣が早い」「すごい、かっこいい」「大きな音がしてびっくりした」と感激。迫力の剣さばきに見入っていました。

この練習には、日本の代表選手で福岡県出身の加納慎太郎(かのうしんたろう)選手も駆けつけ、練習しながら司会進行を担当。見学者にルール説明や解説などを行いました。強豪のドイツチームと練習した加納選手は「団結力が強く、素晴らしいチーム。学ぶべきところがたくさんあった」と語りました。

○総領事館が動く
ホストタウンとしての本市の取り組みは、全国の自治体や関係機関から注目を集めています。その成果は、大阪・神戸ドイツ共和国総領事館の知るところとなり、今回のドイツチームの訪問に合わせウーヴェ・メアケッター首席領事が激励に訪れました。二場公人(ふたばきみと)市長を表敬訪問したメアケッターさんは「2020年に向けた取り組みの多くは東京に集中しています。だからこそ、地方都市の田川市が頑張っていることはとても大切。領事館のアドバイスが必要なときはいつでも相談してほしい」と話しました。

○2020年への約束
選手団は、翌19日に田川小学校を訪問。5年生約30人と交流しました。子どもたちは、実際に競技用の車いすに乗り、選手と模擬試合に挑戦。巧みにフェイントをかけて攻めるなど、選手を驚かせました。質問タイムでは「フェンシングをはじめた理由は?」「試合でうれしいことは?」などさまざまな質問を投げかけました。選手は「個人の競技なので、自分の強み・弱点が自分でわかるところが好きです」などと答えました。訪問の最後には選手全員のサインが入ったサーベルを学校にプレゼント。大きな大会で何度も勝利を飾ったサーベルで、加納選手が羨むほど貴重な品です。別れ際には、全員でハイタッチしてサヨナラ。「メダルを取って、また会いましょう」と約束しました。

同校のSさんは「車いすフェンシングは初めての経験でしたが、面白かった。2020年には、選手たちを応援したいです」とにっこり。チーマ選手は「田川での練習で手ごたえを感じた。こうして田川の子どもたちと交流できたことがとても嬉(うれ)しい」と思いを語りました。
2020年まで、残り8か月。こうした国際交流の機会をさまざまな形で設け、市民の機運の醸成が急がれます。

■募集しています 田川市スポーツ振興サポーター
東京2020パラリンピック競技大会に出場する海外の選手を迎えるため、合宿施設整備などを支援する寄付を募っています。
寄付をいただいた団体や個人を「田川市スポーツ振興サポーター」として登録し、寄付金額に応じて特典を設けます。

○バリアフリーの合宿施設整備や交流事業を推進
本市は、東京2020パラリンピック競技大会に向け「ドイツ」と「ベラルーシ」の車いすフェンシングチームの事前キャンプ受け入れを実現すべく、準備を進めています。本市の課題のひとつが「バリアフリーの合宿施設」。市内には、選手やスタッフなどが宿泊できるバリアフリーの合宿施設がありません。そこで、車いす対応型の「トレーラーハウス」を15台導入する予定です。田川市スポーツ振興サポーターからいただいた寄付は、トレーラーハウスの整備のほか、選手団と市民の国際交流事業などにも活用する予定です。
この一大事業は、2020年の先に目指す障害者スポーツ推進都市「福祉のまちたがわ」を実現するための布石になります。みなさんのご理解とご協力をお願いします。

・トレーラーハウス
車1台分のスペースに設置できる介護用の移動式住宅。室内は車いすでゆったりと通れる広さがあり、2人が生活できる。洗面台や車いす対応のシャワー付きトイレなどを完備。1台あたり約600万円で、市総合体育館駐車場に15台を設置予定。

○たくさんの寄付をありがとうございました
平成30年度は、車いすフェンシングに必要なピスト(競技用車いすを固定する台座)やトレーラーハウスを購入するための寄付として、5件(1千120万円)の寄付をいただきました。本当にありがとうございました。

寄付の申し込み・問い合わせ:総合政策課
【電話】0947-85-7101