【MLB】激白12分間! 大谷翔平の一問一答、今明かすリハビリ中の胸中「辛いとは思わなかった」

復帰戦に臨んだエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

術後7か月に及ぶリハビリ「普通のオフ」「つまずくことはなかった。嫌な気持ちにならなかった」

■エンゼルス 5-2 タイガース(日本時間8日・デトロイト)

 エンゼルスの大谷翔平投手が7日(日本時間8日)、敵地タイガース戦で「3番・DH」でメジャー復帰。4打数無安打1打点1四球2三振とヒットは出なかったが、チームは5-2で勝利した。

 昨年10月の右肘内側側副靭帯再建術(トミー・ジョン手術)のリハビリを乗り越え、219日ぶりの先発でフル出場した。空振りした場面ではヘルメットを飛ばすほどの豪快なスイング。初出塁した9回には右肘に黒い固定具を付けて走塁する場面もあった。

 試合後の日本メディア向けの会見で12分間、終始充実した表情で振り返った。

――初回の第1打席に立った時の気持ちを振り返って。
「特に自分が今年開幕とかというのはなく、しっかりそこで結果を出したいなという感じかなと思います」

――試合と実戦形式練習の違いを感じたか。
「違いはそこまで感じなかったですね。ただ、ゲームの中でランナーがいたりとか、(シフトで)ポジションが変わっていたりとかはするので、そういうところは感じますけど。特にライブBP(実戦形式の打撃練習)との違いは感じなかったと思います」

――試合の収穫はあったか。
「まず勝ったことと、あとは1打席目から最後の打席まで、しっかり色々考えながらできたのは良かった。明日にそれをつなげていければ。明日の方が今日よりいい打席になるんじゃないかと思います」

――219日ぶりの復帰戦。あえて一言で表現するとすれば。
「楽しかったですね。無事終わって。明日はわからないですけど、また明日迎えられそうなので。そこはよかったかなと。ちょっと安心もしています」

――打席を積む度に対応力が上がる実感はあったか。
「ただ打線の中で去年とはメンバーも違いますし、どの程度、自分にどう勝負してくるかは変わってくる。1試合1試合やっていければ、必ず良くなるかなと思います」

――7回の第4打席の三直は捉えた感触はあったか。
「ヒットになってないので、捉えた感じはないですけど、それよりも最後の(9回の)打席のほうが僕的にはよかった。ああいう打席を積み重ねていけば4打席目もヒットになる。結果は欲しいんですけど、やることだけやっていれば大丈夫かなと思います」

――リハビリ期間中で最も支えになったものは。
「特にないですね。いつか出られるだろうと思ってやってましたし、早く出たいと思ってやっていたので。リハビリ中にそこまでつまずくことはなかったので、あんまり嫌な気持ちになることはなかったかなと思います」

――打席に入る中で重要にした部分は。
「結果を出しにいくのはもちろんいくんですけど、どういう感じで見えているのが一番。どういうふうに投手を見てて、打てそうな感じを自分の中で持てるか」

――トラウトの後の3番を打つ。
「去年の後も何回かは打ったんですけど、必ずほぼ確実に塁に出てくるので、僕さえしっかりつなげれば後ろもシモンズ選手も控えてますし、必ずいい巡りになって大量点になってくれるかなと思う。そこを意識してしっかりやれたらチームは必ず勝てると思っています」

――イチローさんが引退された後のシーズンになる。
「まだ直接お会いはしてないですけど、引退会見を見ましたし、ありがたいお言葉をいただいたので、それを自分で糧にして頑張りたいなという気持ちはもちろんあります」

オースマス監督は不動の3番として期待「去年と求められることが違う」

――昨日の夜の過ごし方は。
「昨日は夜に着いたので帰ってきて、御飯で早く寝ましたね。午前中にデータとか色々とやっていたので。ぐっすり眠れました」

――3番はいつ知ったか。
「球場に来てからですね。どこを打つかは気にしてなかったので、実戦に入ってみて、違いがあるので。明日どこに入るかわからないので。どこに入っても、しっかり仕事をしたいなと思います」

――四球はボールの見極めができているということか。
「立っている感じとか。セカンドゴロもいい当たりではなかったが、内容も点も取れているので、悪くはない。1個1個を大事にしてやりたいなと思います」

――9回の打席は楽しそうに見えた。
「良くはなってきているので」

――安心しましたと。一振り目に探りはあったか。
「あまり探っている部分はなかったですね。1打席目から緊張もしなかったですし、そのままライブBPでやってきたような感じで入れたので。最後の打席も、しっかり盗塁していたのは見えていた。視野も悪くないかなと思います」

――試合レベルでプレーすることは不安だったか。楽しみだったか。
「楽しみにはしてましたね。本当に前日まで分からなかったので。もしかしたら入り方次第では間が延びていたのかもしれない。予定通り来たのが良かったというのと今日終われたのが良かったと思います」

――ライブBPから変わらない。
「打席で見れている感じ、見送っているボールの感じはそんなに変わらなかったかなと思います。去年のことも今の状態と比べる間隔はないので。かなり高い確率で打てそうだと思って打席に立っていたので。そういう感覚が出てくれば、同じような数字が残るかもしれないし、それ以上の感じは残るんじゃないかなと思います。どれぐらいかかるか分からない。毎シーズンいきなり来たりとか、それを探るための練習をしたりするので」

――1年目は下位打線からスタートだった。今年は3番。チームの期待の大きさを感じるか。
「去年の最初とは求められていることは違うと思っているので。違いはあるんですけど、チームの中で左打者でいい成績を残している打者はたくさんいるので。その中で使いたいなと思ってもらえるような結果、捉え方を見せていければ必ずチャンスは増えるんじゃないかなと思います」

――手術、リハビリの期間はどういう時間だったか。
「普通のオフでしたね。順調にきていたので。辛いなと思うこともなかったし、思っていたよりも全然痛くもなかったので。想像の方が上をいっていた。改めて怪我は良くないなと。怪我をする度に理解を深めていくのが唯一のいいこと。その先でもしかしたら、良かったことがあるかもしれないが、今の段階ではないですね」(Full-Count編集部)

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