開成町は、小田急線開成駅東口に展示されている小田急ロマンスカーの塗装修繕工事の費用を、初めてとなるクラウドファンディング型ふるさと納税で集め、このほど“お色直し”を行った。
ロマンスカーは1999年の引退時に小田急電鉄から寄贈されたNSE3100形で、駅前第2公園(開成町吉田島)に展示されている。公募により「ロンちゃん」の愛称がついている。
車両を良好な状態で保つには2、3年ごとに塗装修繕などが必要といい、町では今回、その費用をクラウドファンディング型ふるさと納税で集めることにし、昨年秋に募集。今年3月末までに112人から計345万6千円が集まり、目標の300万円を超えた。
塗装修繕は4月15日から約1週間行われ、ロマンスカーの伝統カラー「バーミリオンオレンジ」の車体がピカピカになってよみがえった。今回募集した300万円は2回分の金額で、残金は2、3年後に予定される塗装修繕費用に充てられる。クラウドファンディング型ふるさと納税の実施について、町の担当者は「今後も前向きに検討していきたい」と話している。