プランの工夫や造作家具で空間に個性を
閑静な住宅街になじみつつ際立つモスグリーンの外壁がひときわ印象的なK様邸。ご夫妻の「他にはない色を」というこだわりをかなえたスタイリッシュなたたずまいです。邸内に足を踏み入れれば、まず圧倒されるのが開放感あふれる吹き抜けに、4つの大きな開口部から明るい光が差し込む広々29帖のLDK。心地よいぬくもりを伝える無垢のフロアはカラマツで、木屋長工務店のモデルハウスを訪れた時に、K様ご夫妻が一目惚れされたものだとか。ここからはじまった念願の「木の家」づくりは、打ち合わせを重ねるごとに、さまざまなアイデアが付加されていったといいます。「遊び心たっぷりの引戸や飾り棚、収納、ダイニングテーブルなどは、すべて大工さんが手づくりしてくださいました。ナチュラルな色使いの造作家具で統一感のある素敵な空間になりました」と語る笑顔からも満足感があふれます。
特にご夫妻がこだわったのは、すっきりとした空間づくり。オープンにしたキッチンは収納力たっぷりのパントリー等で生活感のあるものを隠す一方、背面に造作棚を設けて見せる収納を実現し、さながらお洒落なカフェのような。ダイニングテーブルは、キッチンカウンターと横一列に配置することで、リビングをさらに広々と演出しています。
「のびのびできてうれしい」というお子さまの言葉からも、ご家族みんなの心豊かな暮らしが育まれる様子が伝わってきました。
取材:2016年9月