JR木ノ本駅東口から東へ徒歩5分ほど。
北国街道沿いの木之本宿では、歴史を感じる古い店構えを残しながら伝統の味を守る酒造店や醤油店などが軒を連ねています。
街道の中央には、“目の仏さま”として信仰を集める木之本地蔵院(浄信寺)が。
多くの歴史人たちも訪れた由緒ある古寺で参拝を済ませたら、風情あふれる北国街道をゆったり散策しましょう。
ぶらり発見!ご当地スイーツ
「しょうゆラスク」
木之本では、地元産の酒や醤油を使ったスイーツがいくつも作られています。
ダイコウ醤油店の「しょうゆラスク」は、カリっとした食感にふんわりとした醤油風味が香ばしく、小さな子どもから大人まで好まれそうな味。
また、全国的にも珍しい桑酒を使ったケーキやクッキーのほか、スイーツにかける醤油など「一体どんな味かな」と興味引かれる品々が。
各店舗で試食できるものもありますが、JR木ノ本駅構内にある「ふれあいステーションおかん」ではこれらのスイーツがまとめて販売されています。旅の手土産にじっくり選んでみてはいかがですか。
【水】伊吹山系の伏流水に恵まれた土地 古くから水を使う商売が盛ん。
ダイコウ醤油店
昔ながらの風情がただようダイコウ醤油店。創業は1853年江戸末期。醤油づくりには敷地内の井戸水を使い、今でも生産はすべて店の奥で行っています。「伝統の味を守りながら、醤油の加工品など新しいことにもチャレンジしています」と6代目ご主人・大杉憲輔さん。
冨田酒造
紅殻格子の軒先に杉玉、築270年を超える味わい深い店構えは、街道沿いでもひと際目を引きます。店内には北大路魯山人が篆刻した扁額、幻の銘酒と名高い「七本鎗」がズラリ。酒粕を使ったチーズケーキや石鹸などの加工品も販売されています。
山路酒造
創業480年余りの老舗。東京在住の島崎藤村が山路酒造の桑酒を取り寄せた手紙が残っています。「昔、木之本では養蚕が盛んで桑の木がたくさんあったことが桑酒の始まりです」と山路祐子さん。
つるやパン
さまざまなメディアで取り上げられ、一躍有名になった「サラダパン」(145円税込)は是非。自慢のコッペパンに千切りたくわんとマヨネーズをサンド。昔ながらの魚肉ハムとマヨネーズをサンドしたサンドウィッチ(145円税込)も懐かしい味わい。
【産】駅構内に地元の農産物や特産品
鉄道の歴史は古い木ノ本駅ですが2006年に改築され、構内には観光案内所に併設して地元の農産物や特産品を販売する「ふれあいステーションおかん」があります。
新鮮な野菜、醤油やスイーツなどがそろっているので、散策の後、JRに乗る前にまとめて買うのがおすすめ。
営業時間/9:00~17:00
定休日/なし(ただし年末年始は休業)
取材:2016年9月