ナショナルズがベテラン外野手・パーラとメジャー契約へ

日本時間5月9日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ナショナルズはフリーエージェントの外野手、ヘラルド・パーラとのメジャー契約に向けて動いているようだ。パーラは日本時間5月4日にジャイアンツからDFAとなり、フリーエージェントとなることを選択。ナショナルズは、健康な選手を探す方が難しいくらいのチーム状況のなか、選手層の増強に向けて手を打った形となった。

パーラは今年2月にジャイアンツとマイナー契約を結び、メジャーデビューから昨季まで10年連続100試合以上出場の実績を買われて開幕ロースター入り。外野の両翼でレギュラー格として起用されていたが、30試合で打率.198、1本塁打、6打点、2盗塁、OPS.546と不振を極め、開幕から1ヶ月半も経たないうちにDFAとなった。

打撃面では精彩を欠いているものの、ダイヤモンドバックス時代の2011年と2013年にゴールドグラブ賞を受賞した好守は健在であり、攻守トータルでの貢献度はプラスの数値を示している。また、ナショナルズのデーブ・マルティネス監督は打線の三振の多さに苦言を呈していたが、パーラは通算三振率が17.1%と比較的三振の少ない打者であり、ナショナルズ打線の欠点を補う働きも期待できるだろう。ナショナルズのマイク・リゾーGMは、以前からパーラの獲得に興味を示していたが、ついにパーラの獲得が実現することになる。

なお、ナショナルズは日本時間5月10日から敵地でのドジャース4連戦が予定されており、パーラはこの4連戦の開始前、または期間中にナショナルズのアクティブ・ロースターに登録される可能性がある。ただし、ナショナルズは現在40人枠がフルに埋まっており、パーラと契約してロースターに登録する際には枠を1つ空ける必要がある。早ければ明日にもパーラとのメジャー契約と、それに伴うロースター・ムーブが発表されることになりそうだ。

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