「野鳥の宝庫 対馬感じて」 野生動物写真家・川口さん 11日に初心者向け観察会

バードウオッチング初心者向けにガイドする野生動物写真家の川口さん。手にしているのは川口さんらがまとめた図鑑「対馬の鳥と自然」=対馬市役所

 バードウオッチング好適地として知られる長崎県対馬市で11日、初心者向けの野鳥観察会が開かれる。東南アジアから飛来する野鳥が多い「春の渡り」シーズンにあたり、青い羽根と赤いくちばしが美しいカワセミ科の「ヤマショウビン」などを観察できる可能性がある。主催する対馬市の野生動物写真家、川口誠さん(45)は「野鳥の宝庫、対馬の自然を感じて」と話している。

 朝鮮半島と本土の間に位置する対馬は、渡り鳥の中継地。日本で見られる鳥類633種のうち383種が観察されている。

 観察会は愛鳥週間(10~16日)の一環。11日は午前9時半から上県町の「佐護バードウォッチング公園」で開く。鳥やツシマヤマネコなどの撮影を続けている川口さんが観察のポイントを紹介。ビオトープの生き物観察や野鳥のスライドショーもある。

 参加は無料だが、希望者は10日までに申し込みサイト(http://ur2.link/WLeG)で登録が必要。川口さんが昨年出版した島内の鳥225種の図鑑「対馬の鳥と自然」(長崎新聞社刊)を参加者に贈る。定員15人。

 問い合わせは川口さん(電090.5470.1259)。

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