■今月の人■
有限会社 山田保険事務所 代表取締役社長
山田 竜一 さん
50歳を機に扉を開いた趣味の世界。
そこで出来た人脈が仕事につながる
良い循環で業績もアップ!
もともとは数学教師になるのが夢だった、という山田さん。しかし学生時代、学費を稼ぐためアルバイトに忙殺されて教職課程の単位を取ることができなかったという苦い経験があります。現在、損保の代理店業務で実績を上げていますが、「実は昔学んだ数学を生かしているんです」。営業トークで出てくる数値をグラフ化し形で表すことでお客様一人ひとりに最適なプランを提供することが、仕事の楽しみになっています。
もう一つの大きな楽しみは数々の趣味。50歳になって改めて人生を振り返ったとき「やり残したことが箇条書きになって頭の中に浮かんできました」。そこで悔いのないように、と教職免許に再チャレンジ。京都造形芸術大学の陶芸コースに入り、美術の教員免許取得を目指しています。授業は学校へ行って単位を取る「スクーリング」と自宅学習が半々で、毎月6日間は9時から5時まで大学で講義を受けています。「今では教授も年下ですが、ものの価値が分かっているので、かえって素直に授業が聴けますね」。
また健康のために自転車を始め、春から秋は毎朝自転車で26キロのサイクリングに取り組んでいるほか、大型二輪の免許を取って、休日にはハーレー・ダビッドソンで仲間とツーリングを楽しんでいます。趣味の広がりが仕事のモチベーション向上にもつながるいい循環が生まれています。
そんな山田さんですが、自分の小遣いは自分で稼げ、という親の方針で小学生の頃から新聞配達をしていたそう。「その頃の思い出は辛いものですが、今の自分の営業スタイルはそこから来ているのだと思います。営業の仕事はまさに身体に染み付いたものでしょうね」。
人生は止まってしまったら終わり、という山田さんに次にやりたいことを聞いてみると「ダンスをしたいし、バンド活動やお笑いの吉本にも興味があります。それに料理もしたい。とにかく何にでも顔を突っ込んでいきたいですね」。趣味も仕事も、さらに大きな輪が広がり、つながっていきそうです。
有限会社 山田保険事務所
取材:2016年6月