【詳細リポート/前編】宇野昌磨選手が「コラントッテ」新商品発売記念イベントに登場!「もっともっと成長したい」

【詳細リポート/前編】宇野昌磨選手が「コラントッテ」新商品発売記念イベントに登場!「もっともっと成長したい」

5月6日に横浜ランドマークプラザで行われた「コラントッテ」の新商品「TAO ネックレス スリム AURA mini【SHOMA2019】」の発売記念イベントに宇野昌磨選手が登場。集まった約2400人のファンを前にトークショーを行いました。

──「コラントッテ」のイベントは3回目ですが、慣れましたか?

「2年前は少し緊張しながらこの場に立っていた思い出がありますが、今ではこうやって人前で話すこともあまり緊張しなくなりました。温かい目で見ていただいているということが、すごく伝わってくるので、僕は伸び伸びとやっています」

── ’18-’19シーズンを終えて、今どんな心境でしょうか?

「シーズンが終わって、アイスショーもいろいろありました。自分の気持ちが整理できていない時期から少し日にちが経ち、いろいろな気持ちが芽生え、(今は)新たな挑戦をしたいという気持ちになっています」

── ’18-’19シーズンは、珍しくけがが多かったように思います。状態はいかがですか?

「痛くても“言わないだけ” “我慢しているだけ”なんじゃないかと思っている方が、たくさんいると思いますが、本当に、全く問題ないです。うそ偽りなく本当に治っているので、安心してください」

── 4月の国別対抗戦2019では、トリプルアクセル-4回転トウループのコンビネーションに挑戦し、将来的には5回転ジャンプにも挑戦したい、という話がありました。かなりアグレッシブになっている印象を受けますが、心境の変化があったのでしょうか?

「これからスケートをやっていく中で、“これ以上の4回転をそれほど必要としなくていいのかな”と正直考えていましたが、今年1年を通して感じたことは“もっと成長したい”と。(シーズン)最後の国別対抗戦では、自分のやりたいことをやりつつ、チームに貢献できたらと思いながら、試合に出ました」

── これからどんどん難しいこと、新しいことに挑戦していこう、と。

「そうですね。(’18-’19)シーズンの初めは、自分ができていることをより磨こうと考えていました。でもそうではなく、自分のできないことにもっと果敢に挑戦し、もっともっと成長し、”またトップで争う”のでなく、もっと“その先に行ける”ように、このシーズンオフを過ごしたいと思っています」

── ’18-’19シーズン終え、一番安らげる時間はゲーム以外ですと何でしょうか?

「今回、『プリンスアイスワールド』に出させていただきました。いつもだと年上の方がたくさんいるので、なかなかなじめないところもあったりして、いつもと違う疲れがある時があったのですが、今回は友野一希選手や田中刑事選手、本田真凜選手など同年代がたくさんいて、1公演やった後にみんなで集まったりして。本当に楽しいと思えるアイスショーでしたので、今は安らぐ時間がほしいとは思っていません」

── 安らぎというと、家でリラックスしたりということもあると思います。弟さん(宇野樹さん)のお話を最近よく聞きますが、一緒にいるとホッとしますか?

「弟といる時間って結構少なくて…。僕は家にいる時間がとても短いので、なかなか会わなかったりしますし、会ってもゲームの話しか本当にしない。『ゲームやる? やらない?』っていう、その一言二言で(笑)」

── 一緒にゲームをすると、どちらが強いですか?

「ゲームによります。基本、僕は手抜かないので。4歳(年が)離れてるとやっぱり僕の方がうまかったりするんですけど、小さい頃から僕は全く手を抜かなかったので…。だんだん一緒にやってくれなくなるんです(笑)」

── 今回のコラントッテのモデルは、今までよりも小ぶりになりましたね。初めて見た時の印象はどうでしたか?

「そうですね…(考え込む)。…それは僕ではなく、皆さんの方が詳しいと思います(苦笑)」

── カラーが「天国への階段」の衣装と同じ紫色ですね。予想していましたか?

「そうですね。(最初が)赤、(次が)『月光』の(当時の衣装の色の)青だったので、紫かな、と。…これだけサポートしていただいているのに、『コラントッテ』について聞かれた時にこんな回答しかできなくて申し訳ないです(苦笑)」

── 2年前、初めてイベントに出た時は「自分のモデルが売れなかったらどうしよう」という不安を口にされていましたが、今回もあっという間に発売予定数に到達したそうです。

「ここ1年でも、自分の考え方などいろいろなことが大きく変わってきましたが、やはりこうやってお客さんの入っている数とかを見ると、たった3年でこんなにも変わるんだな、と。僕って競技のことばかり考えていて、周りの選手と比べるとあまりファンの皆さんに対してサービスというか…すごく無愛想なんです。(ほかの選手の)皆さん、先輩方を見ていると、“もっと(ファンサービスを)やっているな”と思うんですけど…。“こんな僕をこれだけたくさんのファンの皆さんが応援してくださっている”と思うと、すごくありがたいなと思います」

── ’19-’20シーズンのプログラムはこれからでしょうか?

「そうですね…そうなんですよ。まだ言ってなくて。(まだ)言わない方がいいのか、僕よく分からなくて…」

── では来季以降、滑ってみたい曲はありますか?

「質問を変えていただいたのに申し訳ないんですけど、ないです」(会場から笑いが起こる)

── ’19-’20シーズンに向けての準備はこれからゆっくり、ということでしょうか?

「もう、曲は決まっているんです。うそはつきたくないので、(新プログラムについて)聞かれると、どう答えたらいいのかな、とすごく迷って…。(言っても)『良い』と言われたら今でも言っちゃっていいんですけど…」

── 確認してからにしましょう(笑)。準備は着々と進んでいますか?

「僕はこうやって(新プログラムの曲名を)言うことを困っている理由は、たぶん公表した時に皆さん気付いてくれると思います。僕は質問に対して、うそで答えるとか、隠したりするのがあまり好きじゃないので、なるべく言える範囲で答えようとするんですけど…」

── では、答えやすい質問で。5回転ジャンプはこれから練習していくのでしょうか?

「プリンス(アイスワールド)の練習で初めてやってみたのですが、本当に想像以上に難しくて、すごく体が動いた時にやっても、『4回転半回ったかな』というくらい。それ以外の(4回転)ルッツもループもあるので、5回転(ジャンプ)はスケートをやっていく中の楽しみとして残しておくのも良いと思います。僕はトリプルアクセル-4回転トウ(4回転トウループ)を跳ぶことができていますが、試合で跳べるほど、まだ安定していない。(5回転ジャンプへの挑戦を)口にしたことによってすごくメディアの注目を集めてしまったんですが、僕が言いたかったのは“ただ練習していく”ということだけ。しかも練習していく中でも5回転(ジャンプ)というのは、僕の中で優先度がすごく低いので。4回転ルッツ、4回転ループ…来年(’19-’20シーズンを)戦うための武器を備えて、その上で楽しんでやりたいと思っています」

── トリプルアクセル-4回転トウループのコンビネーションの手応えは?

「僕にとって一番難しいジャンプは(最初は)4回転サルコウだったんですが、その次にトリプルアクセル-4回転トウループを練習するようになって、4回転サルコウが一番難しいジャンプではなくなった。そういうイメージからか、(トリプルアクセル-4回転トウループのコンビネーションを練習すると)ほかのジャンプも自然と安定してくるんです。そういったことに関しては、アクセルトウ(トリプルアクセル-4回転トウループ)に対しての手応えというよりも、やったことによって、ほかのジャンプが良くなったという手応えがあります」

── 最近は、年下の選手も多くなりましたね。若手からの刺激を感じますか?

「気付いたら、ほとんどの試合で年下の方が多いという状況になっていて。僕は“人の面倒を見る”というのがあまり得意ではないので、同じ立場になって一緒に遊ぶくらいしかできないんですが、勝負で結果を出して、その結果を見て『頑張りたい』と思っていただけたらと、思っています」

──「僕も宇野選手のように」と後輩が思ってくれたらうれしいですね。

「そうですね。でも、僕よりも結果を出している選手がたくさんいるので、その中で(憧れの選手として)僕の名前を挙げてくれる選手がいるということは、すごくうれしいです」

── 昨年、「カシスオレンジを飲んでいる」というお話をうかがいましたが、あれから1年、今はどんなお酒がお好きですか?

「1年間、試合終わった後とかにお酒を飲んだりしてきたのですが、1年間お酒飲んで気付いたのは、“あまりお酒が好きじゃない”いうことです(苦笑)。バンケットが終わって、顔を真っ赤にして帰っている姿が多いと思うんですけど、(その姿からも分かるように)あまりお酒も強くないので…。試合が終わった後にみんなが飲んでるから一緒に飲む、というぐらいなら飲みますが、自分から(進んで)飲むことはなくなりました」

── オフシーズンは、どんな“宇野昌磨”を見せたいですか?

「海外に合宿に行く予定がもう決まっているので、アイスショーに出るために日本に帰ってくるという形です。(今は)ただひたすら自分が変わろうと強く思っているので、変わろうとする過程を皆さんに少しでもお見せできたらと思っています。アイスショーはあと三、四つくらいだと思いますが、出るアイスショーは全力で楽しみたいと思っていますし、(自分が)楽しんでいるのを見て、皆さんにも楽しんでいただけたら、と」

── ’19-’20シーズンに対する意気込みをお願いします。

「ほかの質問とほとんど同じ答えになってしまうので申し訳ないのですが、昨シーズン(’18-’19シーズン)は自分が良くないと思う結果の方が多かった。なので、“昨シーズンがあったから今の自分がある”と思えるように、今シーズン(’19-’20シーズン)また成長した自分を見せられるようにしてきたいなと、思っています」

競技、プライベート、そしてファンへの思いを真っすぐな言葉で伝えてくれた宇野選手。短い時間ながら、濃密なトークショーとなりました。

そして次回は、イベントの後半に行われた質問コーナーの模様と、イベント終了後に行われた囲み取材の模様をリポートします。こちらもどうぞお楽しみに!

<関連情報>


【コラントッテ】
公式HP:https://www.colantotte.jp/

<放送情報>


【プリンスアイスワールド2019 横浜公演】
BSテレ東 5月19日(日) 午後2:00~4:30
出演:宇野昌磨、本田真凜ほか 解説:町田樹

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