蛭子能収「バス旅」復活も「うぇ~と思った。意気込みとかないよ」

テレビ東京系の旅バラエティー「太川蛭子の旅バラ」(木曜午後6:55)の取材会が行われ、太川陽介と蛭子能収が繰り広げる伝説の番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」が、2年半ぶりに本番組内で復活することが発表された。

同番組は太川と蛭子が地元の人々と交流しながら名所・名物を堪能し、旅の資金を稼いで豪華なご褒美を目指す「ローカル鉄道寄り道の旅」と、蛭子が一人で旅を行い、途中でゲストたちと合流しゴールを目指す様子を太川のナレーションで送る「蛭子能収のひとりで行けるかな?」という二つの企画で旅するもの。2人のバス旅復活第1弾となる5月16日は、「東北横断!ローカル路線バス乗り継ぎの旅~山形県・余目駅→岩手県・宮古~」。旅のルールである「ローカル路線バスを乗り継いで一泊二日でゴールを目指す」「ルートや宿などの情報収集はインターネット使用禁止」はこれまでと同様だが、「路線バスがつながっていない区間は計1万円までタクシー利用OK」という新たなルールが付け加えられる。

取材に応じた太川は久しぶりのバス旅について「前にバス旅をやっていた時は、乗ってる時に地図を見ても全然平気だったんだけど、2年半ぶりにやったら5分で酔いましたね」と苦笑い。「でも、バスを見つける勘はさえてました。以前の旅の後半の方では結構簡単なミスをしてたんですけど、そういうことのないように気をつけて初心に戻って頑張りました」と久しぶりのバス旅の様子を振り返った。

また、今回の新ルール「タクシー利用1万円までOK」について、「タクシーを使えるということでルートの可能性が増えますよね。前と違って大胆に攻めることもできるんですよ。それに1万円を一気に使うか、それとも小分けにして使うかといった選択も、これが結構難しいんです」と述べ、一見楽になるように見えて決断を迫られる場面が増える側面もあるようだ。また、太川が60歳、蛭子が71歳ということで「ちょっと体力的に不安があるという理由も…」とプロデューサーがつぶやくと、太川は「僕は全然平気ですけどね!」と強調し笑いを誘った。

一方、中継で取材に応じた蛭子はいつもどおりのマイペースで、中継の時間差もあって太川との会話も全くかみ合わないが、焦る様子はまるでなし。そんな中、太川からバス旅への意気込みを聞かれると「意気込みとかそんなのないよ。自然にやって自然に終わるだけ」と、らしい返答。また、バス旅復活の一報を聞いた時の感想は「うぇ~と思いましたね。またやんのかと…」と、これまた正直な答えを返した。対する太川は「バス旅が終わった時は周りから寂しいという声がすごく多かったので、申し訳ない気持ちだったんですよ。だからまた新たに楽しみを提供できるというのが、僕はすごくうれしかったです」と前向きなコメントでフォローした。

最後に、お互いに好きなところと嫌いなところはどこかという質問が飛ぶと、蛭子は「そんな男と女じゃないし、好きなところとか別にないよ。…考えとくわ。嫌いなところ言ったら、干されそうだもん」と、またもや自由回答。そんな蛭子の様子を笑いながら見た太川は、「蛭子さんの短所が長所に見えてきましたから。今は何でも許せちゃう」と長年タッグを組んだ相棒への愛情をのぞかせた。

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