“自慢の庭”へようこそ 相模原でオープンガーデン

バラが咲き乱れる野崎さんの自宅の庭=相模原市中央区由野台

 市民らが丹精込めて手入れしている自慢の庭が一般開放される「さがみはらオープンガーデン」の特別公開デーが10日、相模原市内で始まる。大輪のバラが咲き誇る様子や、小さな鉢植えを集めた通り沿いの花壇など24カ所を見学できるほか、園芸談義も楽しめる。市まち・みどり公社の主催。

 「大切に世話をしてきた花を多くの人に見てもらえるのがうれしい」

 同市中央区由野台の野崎正義さん(75)は2012年にさがみはらオープンガーデンに登録、自宅の庭を公開している。

 19年前に早期退職し、本格的に庭造りを始めた野崎さん。現在はバラ約80種、クレマチス約80種もの花々のほか、さまざまな一年草も種から数百株を育てている。公開期間に満開になるよう花を選び、1年かけて準備してきたという。

 オープンガーデンは、緑あふれる街にしようと04年にスタート。市民だけでなく、企業や団体を対象に賛同者を募り、庭を登録・公開してもらう取り組みだ。全ての庭が原則として期間を定めて公開され、見学には事前の電話予約が必要となるが、特別公開デーの期間中は予約が不要となる。

 特別公開デーの期間は10~12日と、24~26日の計6日間で、午前10時から午後4時まで。バラが植えられた庭を中心に、山野草やハーブを楽しめる一般の庭19カ所と企業や団体の庭5カ所が公開される。

 野崎さんは、特別公開デーだけではなく、例年5月から6月末まで庭を公開してきた。遠方からも多くの人が足を運んでくれているといい、昨年訪れた人は651人にも上る。

 庭のテーブルにはノートが置かれ、「自宅の庭造りを参考にします」「来年も楽しみ」などと訪れた人の感想が書かれている。「花や庭について語り合うのが楽しくて続けている」。野崎さんは笑顔を見せ、ことしの特別公開デーも心待ちにしている。

 オープンガーデンの場所など、詳しい情報は同公社ホームページで紹介されている。問い合わせは、同公社電話042(751)6624(平日のみ)。

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