「フェイクニュース」追及を評価 沖縄タイムス読者委員会

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紙面について意見を交わす委員の(右から)山城智二氏、稲田隆司氏、豊川明佳氏=9日、那覇市久茂地・沖縄タイムス社

 報道の在り方について識者に意見を聞き、紙面の質向上につなげる「沖縄タイムスと読者委員会」の第12回会合が9日、沖縄県那覇市の沖縄タイムス社であった。稲田隆司氏(精神科医、もとぶ記念病院副院長)、豊川明佳(さやか)氏(沖縄大学准教授)、山城智二氏(FECオフィス社長)の読者委員3人が連載企画「幻想のメディア SNSの民主主義」や改元を巡る報道について感想や意見を述べた。

 「幻想のメディア」はネットでつながる時代の言論空間を生き抜くために必要なメディアリテラシー(読み解く力)を考える企画。豊川氏は「フェイクニュースを取り扱ったのは大きかった」、稲田氏は「匿名の発信元を突き止めようとする作業には共感を持った。ネット空間への問題提起となった」と話した。山城氏は「今後も粘り強くやってほしい」と要望した。

 改元報道について山城氏と豊川氏は、一連の記事が平成を振り返る契機になったと指摘した。また、稲田氏は社説や文化面に掲載された目取真俊氏らの論考など、考える材料が提示されたことを評価した。

 自由討論では、琉球ゴールデンキングスの活躍を伝える紙面や、1993年に米海兵隊が日本本土移転を要望したが日本政府が受け入れなかったとの記事(5月6日付)などに関心が集まった。