鉄道や自動車が普及する前の時代、福井・若狭湾で獲れた鯖をはじめとする海産物は徒歩で京都へ運ばれました。その際に利用されたいくつかの山道を総称し、「鯖街道」と呼ばれるようになったことは有名です。
その鯖街道のひとつ国道367号線沿いの道の駅「くつき新本陣」には数多くのドライバーやライダー、観光客が立ち寄ります。
土産物や地元の特産品のほか、レストランや情報コーナー「鯖街道交流館」も敷地内に併設しています。
ライダーでもある道の駅の駅長さんにおすすめ商品を尋ねてみました。
ぶらり発見!地元産の栃の実をつかった「とちもち」
日曜日の朝市では飛ぶように売れてしまうという「とちもち」。
栗によく似た栃の実を使って作られる「とちもち」は、少しほろ苦く、でも何とも香ばしい大人の味。
朽木には、樹齢数百年を超えるトチノキの巨木が約400本ほど残されており、特に大きな木は幹周が8mにもなります。秋にたくさんの実をつけると、昔はそれぞれの家で餅をついたそうです。灰汁抜きには大変な手間がかかるため、家ごとに違った味になったとのこと。
この地で古くから受け継がれ、山の食文化を伝える懐かしくも素朴な「とちもち」をぜひご賞味ください。
【新】新鮮な地野菜や山菜がお手頃価格で!
取材時は春の山菜がたくさん並べられていました。普段はなかなか見ることのない「山の幸」。天ぷらやおひたしなど素材の味を活かした料理を楽しんで。「原木しいたけ」は特に人気商品!
また、季節ごとの新鮮な野菜のほか、秋には地元の新米が出回ります。
「鯖街道」の名の通り、鯖の熟鮓(なれずし)、鯖寿司、焼き鯖寿司、鯖のへしこなど鯖の加工品がズラリ。手土産はもちろん、店外でお弁当代わりにもどうぞ。
【技】朽木の木を使ったボールペン 高価でも価値あり
山間の朽木ならではの木工品に注目! 朽木産のサクラ、トチ、カエデのほか、ケヤキやカキなどの木を使ったペンは、1本3,000円(価格は木の種類による)からと少し高価ですが、長く使える品。
駅長さんも愛用し、「使うほどに味わい深い色になる」とのこと。
珍しい笹茶は、煮出してもクセのない味。血圧を安定させたり、お通じをよくするといわれているそうです。
【味】安曇川を眺めながら地域のおばんざいが味わえる
鯖街道交流館2Fの「お食事処さと」では、一人1,000円(税別)で郷土料理や季節ごとの料理をバイキング形式で味わうことができます。
※鯖寿司は別途注文、要予約。
開店時間になると続々とお客さんが入店。安曇川を望む窓辺の特等席、そしてたくさんの種類の料理を楽しむには早めに行くのがおすすめ!
道の駅 くつき新本陣
滋賀県高島市朽木市場777
TEL/0740-38-2398
定休日/火曜日(祝日の場合は翌日)
http://www.zb.ztv.ne.jp/kutsuki-sinhonjin/
観光案内所・特産品販売所/ 9:00~17:00
お食事処さと
平 日 11:00~16:00
日曜祝日 10:30~16:00
日曜朝市/毎週日曜日と祝日 7:00~12:00