vol.26 「21歳の亜美ちゃん」の夜はまだ終わらない

こんにちは、今野亜美です。

自慢でもなんでもないのですが、実年齢より若く見られることの多さに悩むこともあり。平均として23歳。酒場でよくある「今いくつ?」の質問、答えた後の空気に例外なし。「あ、意外と…でも、若いねぇ」なんて相手の方の優しいフォローがなかなか刺さる。1990年11月7日生まれ。正直に答えることでこうなるならば。悩んだ挙句、先日は咄嗟に「21歳」と答えた。「うわ〜っ、こんな渋い酒場を選ぶなんて。若いのに凄いねぇ!」。重ねた歳の分だけ精神は図太く、後ろめたさはなし。お褒めの言葉、素直に受け取り「ウフフ」と微笑む。

…そんな出来事があったのは大森の居酒屋「富士川」さん。少し良心が痛むので、この場を借りて真実と共に謝罪をば。まぁ、そんな会話を含めて満喫したのですが、こちらの酒場、年中無休で14時から営業。で、毎日14時〜17時はサワー類が150円というサービスタイムが凄い。

一杯目は緑茶ハイで。お値段以上な焼酎の濃さに感動しつつ、「クジラ刺し」と共に昼飲み開始。カウンターに座り、一人静かに飲んで帰るハズだったものの、「お新香、食ベなさい」。隣に座る紳士からのおすそわけをいただく頃には、ご機嫌な酔っ払いの完成。何杯目かのウーロンハイと共に皆で乾杯。あぁ楽しい。でも、そろそろ行かないと。すっかりアイデンティティを得た「21歳の亜美ちゃん」は店を出る。

実はこの日の目的は、大森駅西口にある飲屋街「山王小路飲食店街」通称「地獄谷」へ行くこと。すっかり暗くなった街を急ぐ。階段を下りた「谷底」のようなところにスナックやバーが所狭しと40軒ほど。初の地獄谷、どこに入ろうかな。迷うこと数分。意を決して某スナックへ。カウンターの中には着物姿の綺麗なママさん。お歳は80過ぎ。入店してすぐ、キレキレなトークに魅了される。「ここは地獄。だけど私は仏よ。いやいや、ほっとけ〜っ!」。まだまだ夜は終わらない。

今野亜美 Imano Ami

2014年、アイドルグループ『清 竜人25』のメンバー「清 亜美」として活動開始。

2017年6月、幕張メッセイベントホールで行なわれた『ラスト♡コンサート』をもってグループは解散。

同年6月19日、「今野亜美(いまのあみ)」としてソロ活動を開始。

大のお酒好きで、アイドル時代から発信している1,000円で居酒屋を旅するブログが話題になっている。

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