堀井新太が「警視庁捜査資料管理室」に新たな風を吹かせる!

堀井新太が「警視庁捜査資料管理室」に新たな風を吹かせる!

警視庁技術専門官の明石幸男(瀧川英次)が、捜査資料から妄想を展開し、ひたすらしゃべりまくり、事件の真相を推理する姿が注目を集めたドラマ「警視庁捜査資料管理室(仮)」が第2シーズン突入。(仮)が取れて、「警視庁捜査資料管理室」となった本作では、船越英一郎が「トレース~科捜研の男~」(フジテレビ系)で演じた虎丸良平刑事として登場するなど、ゲストも話題に。5月13、20日には、NHK大河ドラマなどで活躍する堀井新太が、火災原因調査官の早乙女将太として新たな風を吹かせる。

──「警視庁捜査資料管理室(仮)」は見たことはありましたか?

「捜査資料管理室という1シチュエーションで、セリフ量も多くて舞台みたいで面白いなと思っていました。でも、ゲスト出演することになって、『これは大変だ!』って(笑)。僕の出演は2話分(30分)なんですけど、セリフを覚えるのに2週間くらいかかりました。あまりのセリフ量のプレッシャーで、覚えていたセリフを全部忘れる夢を見て、寝汗をびっしょりかいたこともありましたね(笑)」

──すでにチームワークが出来上がっている現場に入るにあたって意識したことはありますか?

「このドラマに『新しい風を吹かせたい!』という思いで、いろいろと試行錯誤して臨みました。現場に入ってからは、監督さんやプロデューサーさん、みんなでアイデアを出し合ったりして、チームでいい作品を作ろうというのをすごく感じましたね。その一方で、僕のやりたいことやアイデアをやらせてくれる現場でもありました。あと、このチームはあまりテストをしないで、1カット長回しをするので、ミスれないという緊張感もすごかったですね」

──ちなみにアイデアを出し合って生まれたシーンとは、どんなシーンですか?

「僕の演じる早乙女将太は、なぜかなかなか席に座らない人なんですよ。序盤で明石と対面するところでの座るタイミング、立つタイミングの間は現場で生まれたものですね。言葉で説明するのが難しいので、ぜひ見てほしいです(笑)」

──NHK大河ドラマ「西郷どん」の村田新八のように長く演じる役と、今回の早乙女将太のような短期間の役では、役作りに違いはありますか?

「長く演じる役でも短い役でも、準備が大切なことは変わりません。例えば、今回の早乙女は、火災原因調査官です。どんな仕事をしていて、どのような用語があるのかを調べて、早乙女はどういうふうに難しい用語を自然に話すのかを考えましたね」

──膨大なセリフ量、難しい用語など、撮影は相当大変だったのでは?

「脳みそがパンクすると思いました(笑)。ですが、瀧川さんはもっとセリフが多くて大変だと思います。明石の長ゼリフを受ける“間”というところでも、勉強になりましたね。いろんなところで、早乙女が反応するポイントや気付きがあるのですが、いかに素直にできるかが大事だと思ってやっていました。お芝居はやっぱり会話が楽しいと改めて思えました」

──長ゼリフを覚えるためのコツなどあるのでしょうか?

「実は、撮影前に瀧川さんから『セットで1回練習しない?』って誘っていただいて、5時間くらい2人で合わせてやりました。実際に瀧川さんと演じることで、セリフもより入ってきますし、間も分かるので助かりましたね。お陰で立ち位置など、どうやったら芝居がやりやすいかを、2人でスタッフさんに提案することもできました。もしそれがなかったら、撮影スケジュールを守れなかったと思います。瀧川さんには、本当に感謝しています」

──今回の物語は、早乙女が放火事件の疑問点を解決するために、明石を訪ねて来るところから始まります。

「ちょっと変わっている明石と早乙女が、どう会話で物語を紡いでいくのか、明石を頼ってやって来た早乙女が会話の中でどう変化していくのかが、やはり見どころだと思います。ミステリーとしても展開が読めないですし、本当に明石が解決できるのかも興味深く見られますね。個人的には、明石の推理はあながち間違っていないと思っています。あとは、先ほど話したようにアイデアをたくさん盛り込んでいるので、一挙手一投足を見逃さないでほしいです」

──「警視庁捜査資料管理室」に出演して、役者として得られたものはありますか?

「僕が参加したのは3日ほどでしたが、本当に濃厚な撮影でした。こんな長ゼリフをしゃべったこともなかったですし、いい経験をさせてもらったので、長ゼリフはもう大丈夫って言いたいですね(笑)。どんな役を演じても見ている方の共感を得られるような役者になりたいので、少しでも早乙女に感情移入してもらいたいですし、新しい風を感じてもらえたらうれしいです」

【プロフィール】


堀井新太(ほりい あらた)
1992年6月26日生まれ。東京都出身。蟹座。A型。NHK連続テレビ小説「マッサン」、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」「西郷どん」など、注目作に次々出演している。「3人のパパ」(TBSほか)などで主演を務めており、今注目の若手俳優の1人。

【番組情報】


「警視庁捜査資料管理室」
BSフジ
月曜 午後11:00~11:30

警視庁捜査資料管理室・技術専門官の明石幸男(瀧川英次)の主な仕事は、過去の捜査資料のデータ入力。妄想癖があり、ミステリー好きの明石は、捜査資料を前に妄想癖が炸裂し、勝手に推理を展開していく。5/13(月)は、明石が以前放火事件を解決したのを知った、消防庁火災原因調査官の早乙女将太(堀井新太)が訪ねてくる。早乙女は、ある放火事件に不審点を感じ、明石に相談するのだが……。

取材・文/山木敦 撮影/蓮尾美智子

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