桃谷順天館、働き方改革を4月から加速

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桃谷順天館グループは、以前より働き方改革を推進していたが、4月からは時間単位有給休暇取得制度、フレックスタイム制度を全社的に導入、時短勤務者の給与控除撤廃など、改革をさらに加速させている。

講演会の様子

同社が働き方改革を進めるうえで課題になると考えたのは、「経営者や社員の意識統一」「制度利用しやすい風土づくり」「IT環境整備」の3点。まず、全社員の意識改革を行うために、ワーク・ライフバランス社の小室淑恵代表取締役を招き、現状の日本の課題解決に働き方改革がいかに重要であるか、企業にとってどのような影響・効果があるのかなど「経営戦略としての働き方改革」についての社内講演会を開催した。

また、経営者が働き方改革の重要性を社員に向けて強く発信することで、従来の「長時間労働が美徳」とされてきた世代の社員の意識改革にもつながり、さまざまな制度をスタートする際に課題となる「制度利用しやすい雰囲気」が早期にできあがった。

フリーアドレス。オフィス内でも好きな場所で仕事ができる。

さらに「働く場所を自由に選ぶ」ことを可能にするため、IT環境も整備。現在、テレワーク実現に向けて一部社員でテストを実施しており、このテストで問題点を洗い出し、改善した後全社的に取り入れる考えだ。

社員からは、「出社時間を遅らせることで、子供とのコミュニケーションの時間が多く取ることが出来充実しており、仕事へのモチベーションにもつながる」、「朝早く出社し、早く帰ることで自己研鑽の時間を確保できるようになった」、「今までは疲れて夜ご飯を抜くことがあったが、今は早く帰れるように調整し、ちゃんとご飯を作り健康的な生活ができている」など、すでに効果を実感している声も上がっている。良い職場環境で働くことでモチベーション向上につながり、生産性を高める好循環が生まれつつあるようだ。