滋賀銀、純利益146億円 19年3月期連結決算

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表の数字の単位は百万円。▲は減

 滋賀銀行が10日発表した2019年3月期連結決算は、純利益が前期比5.7%増の146億円だった。金利低下が長引く中、法人向けの手数料収益など「非金利ビジネス」を強化。保有株式の売却益も計上し、増益を確保した。

 収益の要である資金利益は21億円減少したが、外貨建ての貸出金の増加で通期として10年ぶりに貸出金利息収入が増えた。一方、外貨預金利息などが増え、資金調達コストは上昇。M&A(企業の合併・買収)などの仲介手数料を伸ばし、人件費も圧縮したが、本業のもうけを示す実質業務純益は23億円減の136億円となった。

 取引先の倒産に備える貸倒引当金の基準を厳格化し、不良債権処理コストが34億円膨らんだ。一方、保有する任天堂の株式売却などで株式関係益93億円を計上し、経常利益は13億円増の210億円となった。

 3月末の預金残高(譲渡性預金を含む)は前年同月末比3.4%増の4兆9525億円。貸出金残高は中小企業向けを伸ばし、4.5%増の3兆7958億円だった。自己資本比率(国際統一基準、単体)は1.36ポイント低下の15.28%。

 20年3月期は、厳しい金利環境が続くと予想。地方銀行で相次ぐ信託業務の参入について、大阪市で記者会見した高橋祥二郎頭取は「ニーズを踏まえて検討する」と述べた。

 また、「貸出金利回りの低下幅は縮小しているが、経営環境は依然厳しい。中堅・中小企業への貸し出しを積極化する」と話した。