日ハム栗山監督「魅力はああいうところ」6回無死一塁で強行→渡邉逆転2ラン

日本ハム・栗山英樹監督【写真:石川加奈子】

4月25日以降、連勝もなく連敗もなし「なかなか前に進めないけど…」

■日本ハム 7-5 西武(10日・札幌ドーム)

 日本ハムは10日、本拠地・札幌ドームで西武を7-5で下した。4-1で迎えた6回に先発の上沢が西武の中村に逆転満塁弾を許した直後、渡邉の2ランで再逆転した。1点を追う無死一塁でバントではなく強行策を指示した栗山英樹監督は「諒の魅力はああいうところ」とうなずいた。

 ここ2試合で2得点しか奪えなかった打線が、6試合ぶりの2桁安打となる11安打とうっぷんを晴らした。0-1で迎えた4回には中田が8号同点ソロ、1-1で迎えた5回には大田が満塁の走者一掃適時二塁打など、中10日で先発した上沢を援護した。

 指揮官は「翔がホームランを打つとチーム全体が落ち着く」と中田の同点弾を称え、絶好調の大田については「元々能力のある選手。今日も本人に言ったけど、こんな選手じゃないんだと思ってやってくれている」とさらに上を目指す姿勢を評価した。

 逆転に成功した後は7回から宮西、石川直、秋吉が打者3人ずつで抑える完ぺき継投で逃げ切った。チームは4月25日以来、連勝も連敗もなく、白星と黒星が交互に並ぶ。「なかなか前に進めないところもありますけど、みんなで必死になって一つ一つ取りに行きます」と栗山監督。連勝と3月31日以来となる貯金2を懸けて11日の西武戦に臨む。(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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