第102回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)に参加する主要選手たちが、
開幕前に主催者が行った記者会見で豊富を語った。
トム・ドゥムラン(オランダ)
「ボクは今、調子が良いと感じている。リエージュ〜バストーニュ〜リエージュは不調だったけど、あれは天候のせいだったと思いたい。ジロとツールを同じ年に勝つことが可能かどうかはわからないが、ボクはここにジロで勝つためにいる。今の時点では何も期待していない。
ボクが正しい脚を持っていれば、マリア・ローザを獲得する可能性はある。しかし、開幕のタイムトライアルで勝った場合にどうするかという考えは自分の心にない。我々が始めるのは美しいタイムトライアルだ。ボクはこういう上り坂ゴールが大好きだよ」
●トム・ドゥムラン(オランダ)
チームサンウェブ/28歳/出場4回目
2017年 ジロ・デ・イタリア総合優勝
2018年 ジロ・デ・イタリア総合2位
プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)
「我々がチームとして本当に強いシーズンをスタートしたのは真実だ。ティレーノ~アドリアーティコの後で、我々は厳しいトレーニング・キャンプをしたし、ツール・ド・ロマンディは良い準備になったが、ジロは全く異なったレースになるだろう。
ボクはそこで自分のコンディションを隠す必要は全くなかった。ボクはスタートするレース全てで勝利を目指す。
ジロは紙の上ではハードに見える。主要な山岳ステージは試走した。ボクは全ての地形で上手くやれる。3年前の最初のジロよりもずっと緊張しているが、それは普通だし、ボクたちには楽しむことも必要だ。そうでなければ3週間のレースは長すぎて、皆にとって難しすぎるものになる」
●プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)
チームユンボ・ビスマ/29歳/出場2回目(昨年は不参加)
2018年 ツール・ド・フランス総合4位
2019年 UAEツアー、ティレーノ~アドリアーティコ、ツール・ド・ロマンディで総合優勝
ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)
「このジロを前に、ボクはとても落ち着いている。いつも通りにボクはこのレースの為に準備をして、可能な限りチームで団結してレースを走りたい。ボクたちは今年はジロをボクの主要な目標にすると決めた。
毎年より多くの選手が素晴らしいコンディションでイタリアに来て、ジロをどんどん国際的にしている。ドゥムラン、ログリッチ、ランダ、イエーツが最も重要なライバルだ。
迷信があるからボクはここに良い結果を得るためにいる、という事以上は言いたくない。ボクは勝利が恋しいのさ。最後の勝利はあまりにも昔だ(昨年のミラノ~サンレモ)。空中に両手を上げることはアスリートにとって最高のことなんだ」
●ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)
バーレーン・メリダ/34歳/出場8回目(昨年は不参加)
2013年 ジロ・デ・イタリア総合優勝
2016年 ジロ・デ・イタリア総合優勝
サイモン・イェーツ(英国)
「土曜日の天気はただの予報だ。本当はそれがどうなるのかは誰にもわからない。通常ボクはライバルのタイムを知って、それを目指して努力したい。だからボクは計画に固執して、チームで最後にスタートする。上りのふもとで自転車は交換しないだろう。
このジロにはたくさんの優勝候補がいるが、ボクは絶好調で、勝てる自信があると確信している。自分の能力には自信がある。過去12ヶ月を、このレースの為に捧げた。ドゥムランやログリッチのような選手に対抗するには、タイムトライアルが自分の仕事を非常に困難にすることは分かっているが、ボクは最後に走ったタイムトライアル(パリ〜ニース)で勝っている」
●サイモン・イェーツ(英国)
ミッチェルトン・スコット/26歳/出場2回目
2018年 ジロ・デ・イタリアで区間3勝、マリア・ローザを13日間着用
2018年 ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝
ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)
「ボクたちはチームで非常に上手くカレンダーを連携させた。ボクはコロンビアで走り、ヨーロッパではパリ~ニースとボルタ・ア・カタルーニャを走った。ここでボクたちは本当の強いチームを持っていて、ボクたちが100%になることを願っている。全てのステージを試走してはいないが、タイムトライアルと最終週で決定的になるいくつかの山は試走した。
もしボクがドゥムランとログリッチに全てのタイムトライアルを合わせて2分以上失ったら、難しくなるだろう。でもタイムトライアルは上りが多いので、ボクにとって悪いものだとは思わない」
●ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)
アスタナプロチーム/25歳/出場2回目
2018年 ジロ・デ・イタリア総合3位
2019年 ボルタ・ア・カタルーニャ総合優勝
ミケル・ランダ(スペイン)
「ボクはいつもジロが大好きだった。ここに強いチームと一緒に来て、自信もたくさんあって嬉しい。それはボクにとって唯一のパフォーマンスをする機会ではなく、別のチャンスだ。
過去の悪い経験は、ボクにたくさんのことを教えてくれた。ボクは2015年に表彰台に上がった時と同じような良いコンディションを持っていると思う。ボクはたくさんいる優勝候補の1人さ」
●ミケル・ランダ(スペイン)
モビスターチーム/29歳/出場5回目
2015年 ジロ・デ・イタリア総合3位
ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)
「ボクたちは非常にバランスの取れたチームで、世界で最高のスプリンターの1人がいて、ボク自身はヴェローナまで総合上位を目標にしている。最初の10日間でスプリントになる可能性が何度かあるから、皆にとって素晴らしいコースだ。
ボクは多彩な選手である特権を持っているから、クラシックの後で総合成績のためにグランツアーも走れるんだ。自分がトップの優勝候補とは考えていない。他の選手は過去により強かったことが証明されているが、それはボクにとって受け入れるのが誇らしい挑戦さ」
●ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)
ドゥクーニンク・クイックステップ/26歳/出場3回目
2016年と2017年にジロ・デ・イタリアで新人賞を獲得
タオ・ゲオゲガンハート(英国)
「ツアー・オブ・ジ・アルプスはボクにとても自信を与えてくれた。パベル・シバコフとボクはそのレースを楽しんだ。表彰式や記者会見で注目の的になって、チームメートたちよりも1時間遅れてホテルに行ったのは初めてだった。チームスカイはステージレースで知られていた。ボクたちはチームスカイとして最後のレースで優勝した。
エガン・ベルナルの(落車の)ニュースを聞いた時は、全く奇妙なだった。ボクはあの日の早くに、ボクは彼と一緒に走っていたからだ。何ヶ月も彼を支援してきた全員にとってそれはショックだった。このスポーツは本当に残酷だが、グランツールは他のどのレースよりもはるかに多くのチャンスを与える。このジロを特別なものにするのはボクたちとイネオス次第だ。ボクたちは若いチームとして、このレースに多くのエネルギーと情熱をもたらす」
●タオ・ゲオゲガンハート(英国)
チームイネオス/24歳/初出場
2019年 ツアー・オブ・ジ・アルプス(旧ジロ・デル・トレンティーノ)で区間2勝して総合2位
スプリンターの競演にも注目!
●エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)
ドゥクーニンク・クイックステップ/30歳/出場6回目
「ボクたちは昨年以上にスプリントと総合成績での野望でチームを分けてきたが、ファビオ・サバティーニとフロリアン・セネシャルがいれば、ボクは非常に強力なリードを持てる。アルノー・デマールは完全にスプリントの為に組み立てられたチームを持っているが、普通ならフェルナンド・ガビリアがボクにとって最強のライバルだ。
このレースはスプリンターにとってより厳しく見えるが、トリコローレ・ジャージでジロを走ることがボクに昨年と同じくらい勝つことへのモチベーションを与えてくれる。このレースはボクの出身地であるヴェローナで終わるから完走したいと思っているし、去年のようにマリア・チクラミーノを最後の表彰台まで持っていきたい。それが最終日までスプリンターのモチベーションを持続させるんだ」
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ヴィヴィアーニは新デザインのイタリアチャンピオンジャージでジロを走る
●カレブ・ユーワン(オーストラリア)
ロット・スーダル/24歳/出場3回目
「スプリントのゴールは5~6回チャンスがあると思う。多くはないが十分だ。ボクのロット・スーダルへの統合は、今のところ上手くいっている。ただ、最後の発射台を務めるヤスペル・デバイストが欠けている。彼はパリ~ニースの第1ステージで落車して、ツアー・オブ・ターキーではまだボクをアシストできなかった。
スプリンターと発射台になる選手が一緒に働くのには時間がかかり、ジロは練習するには最も簡単なレースではないが、ベストを願っている。ロット・スーダルで走る最初のグラン・ツールのスタートで、ボクは以前よりもちょっと多くプレッシャーを感じているが、ボクはプレッシャーがあるのが好きだし、チームはボクを全面的にサポートしてくれるだろう」
( ジロ公式サイト )