リウボウ増収増益 2月期決算 外国客取り込む

 リウボウグループ(比嘉正輝代表)は10日、グループ3社の2019年2月期決算を発表した。百貨店「デパートリウボウ」を経営するリウボウインダストリーとスーパーマーケット事業のリウボウストア(いずれも糸数剛一社長)、コンビニエンスストアの沖縄ファミリーマート(野崎真人社長)の主要3社合計の売上高は、前期比3.7%増の1165億3800万円、経常利益は同2.8%増の20億4700万円で増収増益となった。

 沖縄を訪れる観光客の増加に伴い、外国人観光客の売り上げが伸びた。20年2月期は減収減益を見込む。県経済は好調を維持する一方で、大型店舗の開業やセブン―イレブンの沖縄進出、消費増税など小売業を取り巻く環境が変化すると予想する。

 リウボウホールディングスの大城健一社長は「人材の確保や働き方改革などが求められる。グループ一丸となって取り組みたい」と話した。

 【リウボウインダストリー】売上高は前期比2%増の181億7千万円、経常利益は同22.3%減の1億4400万円だった。化粧品コーナーの拡充を進め、外国人観光客などを呼び込んで売上高を伸ばした。店舗改装の積極的な投資や人件費の上昇で費用も増えて減益となった。

 【リウボウストア】売上高は前期比4.1%増の228億2900万円で、小禄宮城りうぼうの新規開業などで増収となった。経常損益は8800万円の赤字に転じた。4月末に閉店した古島マルシェが苦戦していたほか、人件費も増加した。精肉の販売が伸びなかったことも影響した。

 【沖縄ファミリーマート】売上高は前期比3.8%増の774億7千万円、経常利益は同11.4%増の19億9100万円の増収増益だった。既存店で食料品の売り上げが伸びた。20年2月期は、新規出店効果で増収となるが、人件費の上昇などで減益を見込む。

※注:野崎真人社長の「崎」は、「大」が「立」の下の横棒なし

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