女子フルーレ、全勝でリーグ戦制覇!

©早稲田スポーツ新聞会

 今年度初の団体戦となる関東学生リーグ戦(リーグ戦)が、開幕。1、2日目は男女フルーレの試合が行われた。男子フルーレは、1日目を連勝で好発進を切るも、2日目は強敵を倒せず、5位という結果に。女子フルーレはチーム力が光り、すべての大学から勝利を挙げ、7年ぶりのリーグ戦優勝を成し遂げた。また6月に行われる全日本学生王座決定戦(王座)の出場も決めた。

★チーム力見せ、最高の結果を残した(女子フルーレ)

 昨年から公式戦で結果をだしてきた女子フルーレ団体。今大会はスポーツ推薦で入部した狩野央梨沙(スポ1=宮城・常盤木学園)、高原真央(人2=福井・武生)といった、今年活躍が期待される新戦力を加えて挑んだ。初戦の法大戦を無難に勝利すると、続く試合は昨年の全日本選手権(全日本)を制した日体大との対戦に。日本で指折りの実力を持つ東莉央(日体大)に苦戦を強いられるものの「それぞれの役割をそれぞれが果たし」(狩野)、リードを広げてゆく。8周り目終了時点で、日体大との点差は10点。勝利は確実なものかと思われたが、最後周りを任された溝口が、東の多彩な攻撃の前に大苦戦。次々にアタックを決められ、3点差にまで詰め寄られてしまう。それでも、最後は溝口の技が上回り、逃げ切って勝利を手にした。この日3試合目に対戦したのは日女大。相手の思い切りのいい攻撃の前に流れをつかむことができず、3点ビハインドで最後周りの溝口に出番が回る。ここでも早大のエースは勝負強さを見せた。6連続、7連続得点と一気に得点を挙げ、畳みかけることに成功。3連勝と最高の形で初日を折り返した。

チームの明るさも今年の女子フルーレの特徴だ

 王座が見えてきた中で迎えた2日目。この日の対戦は日大から始まった。序盤は個人個人が自分のフェンシングで試合を進めていくものの、日大のエース・森千絢の攻撃が決まりだし、接戦に。それでも遠藤里菜(スポ3=群馬・高崎商大付)、この日初めてリーグ戦に起用された登尾早奈(スポ3=愛媛・三島)がリードを奪い、2点リードで溝口と森のエース対決に勝負は委ねられた。その溝口は4連続失点で一時逆転を許す苦しい展開も、落ち着きを失わず。再逆転後は、時間を名一杯使い逃げ切った。リーグ戦最後の試合となった専大戦は、それぞれの選手が自分のプレーを見せ、快勝。リーグ戦全勝が決まった直後、選手は喜びを分かち合った。

★奮闘も、不完全燃焼に終わる(男子フルーレ)

 男子フルーレは初戦、日大との対戦に挑んだ。序盤は混戦になるも、早大生として初の団体戦となった川村京太(スポ1=東京・東亜学園)が6連続得点に成功。流れを引き寄せると、リードを最後まで守り幸先よく勝利。続く明大戦も勝ち、連勝スタートを決める。しかし2日目は一転、苦しい展開に。この日初の試合となった法大戦は、スピード、技術ともにハイレベルな相手を崩せず、敗戦。連敗は避けたい中で臨んだ慶大戦だったが、早々に主導権を握られる苦しい展開に。しかし、7周り目に入った中埜匡貴(創理4=東京・早大学院)が11点差から、猛攻を見せる。アグレッシブな攻撃がはまり、7連続得点を奪う奮闘。続いて登場した竹田陸人(スポ5=神奈川・法政二)も流れに乗り6連続得点を挙げる。ついに追い付き、さらには試合を通じて初めてリードを奪うことに成功した。逆転劇に盛り上がる早大ベンチ。一気に決着をつけたい早大は、最後周りの川村に勝負を託す。しかし、慶大のエース・藤倉類の前に、自分の攻撃をさせてもらえない。逆に藤倉に一気に攻め立てられ、逆転勝利とはならなかった。最終戦となった中大戦は、実力者揃いの相手に試合を通じて主導権を握られ、敗戦。2日目に3連敗を喫し、順位も5位と悔しい結果になった。

積極的に攻める中埜(左)

 2勝3敗と、満足いく結果を出せなかった男子フルーレ。しかし、中埜が「歯車が噛み合った時は爆発力があるチーム」と語るように、選手の潜在能力は高さがうかがえるプレーが垣間見えた。課題を修正し、秋は大暴れすることができるか。一方女子フルーレは、大会を通じて団体として機能したことが、何よりの収穫だった。選手起用、役割を果たす個人のスキル、明るい雰囲気のベンチとチームワークの良さが上手くはまり、嬉しい団体優勝に繋がったと言える。しかし、喜んでばかりもいられない。早大対戦時にはいなかった、東晟良(日体大)の王座の出場が予想されるからだ。リーグ戦同様、一筋縄ではいかない強敵だが、早大の団体力を発揮すれば結果は付いてくる。「本当の日本一を決める大会」(溝口)で、早大女子フルーレが新たな歴史を作り上げる。

(記事 小原央、写真 青柳香穂、柴田侑佳)

※フェンシングの団体戦は3人、または4人の選手が交代で出場し、1試合当たり3分という持ち時間内で争う。あるいは3分以内にどちらかが先に5得点先取すると、そこで次の選手に交替となる。最終的には9試合戦い、45点を先取、または持ち時間が終了した場合は得点が高い方が勝ちとなる。

※フルーレ:頭・両足・両腕を除いた胴体部への突きのみが得点となる。 両者がほぼ同時に突いた場合は、どちらの攻撃が有効だったかを主審が判定する。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は攻撃を防御してから攻撃しなければならない。

結果

▽女子フルーレ

早大[遠藤里菜(スポ3=群馬・高崎商大付)、登尾早奈(スポ2=愛媛・三島)、溝口礼菜(スポ3=千葉・柏陵)、高原真央(人2=福井・武生)、狩野央梨沙(スポ1=宮城・常盤木学園)]1部優勝
 1試合目:◯45-34法大
 2試合目:◯45-40日体大
 3試合目:◯45-37日女体大
 4試合目:◯42-40日大
 5試合目:◯45-21専大

▽男子フルーレ

早大[竹田陸人(社5=神奈川・法政二)、茂木雄大(スポ5=神奈川・法政二)、中埜匡貴(創理4=東京・早大学院)、安雅人(スポ4=茨城・水戸一)、川村京太(スポ1=東京・東亜学園)]1部5位
 1試合目:◯45-38日大
 2試合目:◯45-38日体大
 3試合目:●25-45法大
 4試合目:●40-45慶大
 5試合目:●31-45中大

コメント

中埜匡貴(創理4=東京・早大学院)

――リーグ戦が終わりましたが、今の率直な気持ちをお願いします

4年生で最後のリーグなのですが、結果2勝3敗でひとまず入れ替え戦に行かなかったので、ほっとしているというのが本音です。1年生が入ってきて新しいチームなので、まだまだ課題とか色々ありますけど、これから関カレ(関東学生選手権)に向けて、いいチームにしていこうかなと思っています。あと歯車が噛み合った時は爆発力があるいいチームだと思うので、もっと歯車が噛み合う回数が多くなるようにしていけたらなと思います。

――昨日の2試合は勝利しましたが、勝因は何だと考えていますか。

日大戦は相手のメンバーも大方分かっていたので、自分が得意なところでは勝負をして、不得意なところでは時間を使って。チームが勝てればいいので、役割分担をはっきりさせたのが一番の大きな勝因かなと思っています。行けると思ったときに行って、時間を使うところは時間を使うという区切り、区別をはっきりさせたのが良かったのかなと思います。明治戦は去年も何回もやっていますし、練習試合もよくするので、お互いどういった選手か分かった中だったのですが、チャンスを狙う、無駄な失点はしないといったところが、最終的には勝利につながったのかなと思います。

――今日の法大戦を振り返っていただけますか。

メンバーを見れば分かる通り、ナショナルチームのメンバーが2人いるので、自分たちの力をすべて出せるように。臆さないようにやることを心掛けました。

――次の慶大戦では一時逆転に成功しましたが、負けているときどんなことを考えながらプレーしていましたか。

最後まで諦めない気持ちですかね。自分は7周り目に入って、捲ることに成功しましたが、そういうチャンスは絶対にあると思っていたので、それができるチームだと僕は思っていました。ベストな機会を全員で、虎視眈々(たんたん)と狙っていたという感じです。

――法大戦、慶大戦ともに最後周りに川村選手を起用しましたが、どんな意図で起用しましたか。

向こうの最後周りと竹田さんとの相性が悪いということだったので、京太にしました。

――今後の意気込みをお願いします。

今回2勝3敗という結果になりましたが、まだまだ改善できるところはあるし、良かったところもいっぱいあるので、次の大会、関カレに向けて調整して、もっといい成果が出せるように頑張っていこうと思っています。

溝口礼菜(スポ3=千葉・柏陵)

――1日目の全勝から、2日目へはどのような気持ちで臨みましたか

きのうの方が、強い大学との対戦が多かったのでそこがヤマ場だと自分は思っていました。そこで勝てたら大丈夫だと思っていたので、必死で頑張りました。

――1日目の対戦で印象に残っている試合はありますか

日体大がやっぱり強かったです。東晟良(日体大2年)っていうエースがひとりいなかったんですけど、それでも東莉央(日体大3年)が強くって、最後の自分の番でたくさん点を取られてしまいました。法大戦も同じく10本分以上の差があったんですけど、今までのみんなの思いが詰まった点を守りきることができて良かったです。

――2日間を振り返ってみていかがですか

大学で『エース』っていう役割をやらせてもらって3年目になるんですけど、やっと安定してきたなって自分に思います。チームメイトとのチームワークも良くなってきたと思うし、ベンチワークもすごくいい雰囲気だったので、個人的には完璧で文句無しでした。

――明るい雰囲気のベンチワークが印象的でした

楽しそうにっていうのが女子フルーレのコンセプトになっているので、実現できて良かったです。前に「ベンチがお葬式みたい」って言われてしまったことがあって、そこからみんなで反省して、コーチを中心に盛り上がることで楽しくやっています。

――今大会は色々なローテーションを組んでいましたが、これは何かを試していたのでしょうか

最後が私で、早回りが遠藤里菜(スポ3=群馬・高崎商科大附)、中が狩野央梨沙(スポ1=宮城・常盤木学園)っていうのを目指していたんですけど、途中から登尾早奈(スポ3=愛媛・三島)にも出てもらったりと組み合わせを試していました。経験を積んでもらうために高原真央(人2=福井・武生)にも試合に出てもらったので、これが今後に必ず生きてくると思います。

――2日間を通しての課題は見つかりましたか

エースが不在だった日体大に競ってしまったことです。個人がスキルアップを図ることと、これは個人戦ではなくて団体戦だということを意識して、最後に繋ぐっていうことを目指したいです。最後にいい形で持っていくことができるように、頑張ります。

――王座への意気込みをお願いします

個人的には初めての王座になるんですけど、今度は日体大にエースが帰ってきている状態ですし、関西リーグ戦の1位、2位との対戦ということで、本当の日本一を決める大会だと思っています。まずは王座を勝って、今年の5冠を目指します!

狩野央梨沙(スポ1=宮城・常盤木学園)

――今の率直な感想を聞かせてください。

優勝できて嬉しいです。

――早大に入部した理由は何ですか。

姉(狩野愛巳=平31スポ卒・現日清製粉グループ)が入部していたこともありましたし、先輩もすごい強いので、次は私も一緒に。王座で優勝を勝ち取りたいなと思っていました。

――早稲田に入学してから初めての団体戦になりましたが、緊張しましたか。

そうですね。1試合目はすごく緊張したんですけど、2試合目からはリラックスしてできました。

――昨日の3試合はすべて勝利しましたが、勝因はなんだと考えていますか。

それぞれの役割をそれぞれが果たしたことが、勝利につながったかなと考えています。

――最後に王座の意気込みをお願いします。

王座でもこのままの流れで優勝したいと思います。