被災した障害者や高齢者「排除しない避難所を」 “学園大モデル”学ぶシンポ 東京

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講演する熊本学園大の花田昌宣教授=11日、東京都港区

 熊本地震直後に被災した障害者や高齢者を受け入れた熊本学園大の取り組みを学ぶシンポジウムが11日、東京都港区の都人権プラザであり、同大の避難所運営を統括した花田昌宣教授=社会政策学=が「避難所は障害者や高齢者であっても排除せず受け入れなければいけない」と訴えた。

 災害時における人権問題を学ぼうと、同プラザが主催。首都圏在住の約140人が参加した。同大は前震直後から、教室やホールなどを車いす利用者ら約750人に開放。多様な人を受け入れた避難所運営は「熊本学園モデル」として全国的にも注目されている。

 講演で花田教授は「避難所は地域の縮図」と強調。障害者などの受け入れを断る避難所も多かったが「教職員や学生は日常的に障害者や高齢者と交流する。震災前から災害弱者を特別視しない発想が根付いていたことが、受け入れにつながった」と振り返った。

 主婦の大友有子さん(53)=東京都世田谷区=は「マニュアルだけでなく、避難者それぞれに個別対応することの大切さを実感した」と話した。

 同プラザでは6月29日まで同大の避難所運営を写真や資料で紹介する展示コーナーを設ける。(嶋田昇平)

(2019年5月12日付 熊本日日新聞朝刊掲載)