「プレミアリーグ最終日!伝説になった衝撃の3試合を知ってるか」

ついに迎えたプレミアリーグ最終日、マンチェスター・シティとリヴァプールの優勝争いは一体どんな結末を迎えるのだろうか。

ここでは、「プレミアリーグ最終日に起きた最もすごい試合」を調べてみた。

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2011-2012:マンチェスター・シティ 3-2 QPR

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近年で最もクレイジーだった最終節は間違いなくこれだろう。

シティが44年ぶりにリーグを制覇した記念すべき日だが、それはあまりにも劇的な形だった。

エティハドで先制したシティだったが、その後ジョーイ・バートンを失った10人の相手に逆転を許す。1-2のまま後半アディショナルタイムに突入し、宿敵ユナイテッドの優勝が決まりかけていた。

だが、92分にエディン・ジェコ、94分にセルヒオ・アグエロが連続ゴール!劇的な逆転勝利の結果、ユナイテッドと同勝点ながら得失点差により優勝を掴み取った。

数分間で優勝の行方が入れ替わるというアメージングな展開。マイケル・オーウェンもツイートしていたように、まさにアンビリーバブルな一日だった。

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危うく戦犯になりかけたDFジョリオン・レスコットは「この感情を言い表すことはできない」と胸を撫で下ろし、退場したバートンも「よくやったよ、シティ」と古巣の偉業を祝った。

2007-2008:ミドルズブラ 8-1 マンチェスター・シティ

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シティが現在のオーナーであるアブダビ・ユナイテッド・グループに買収されたのは2008年9月1日。生まれ変わる前のラストゲームだったともいえるが、ボロ相手にボコボコにされるという衝撃的なものに。

DFリチャード・ダンが前半15分で退場になると、16分、37分、58分、60分、70分、80分、85分、90分に失点。ブラジル人FWアフォンソ・アウヴェスにはハットトリックまで許した。

当時の指揮官スヴェン=ゴラン・エリクソンは「負けるのは常に辛いが、こんな負けはひどい。(3-0の)後はメンタル的に何も残ってなかった。我々はピッチ上にさえいなかった。全員にとっても恥ずべきもの」とコメント。

ちなみに、シティのスタメンは、GKアンドレアス・イサクソン、DFソン・チーハイ、ヴェドラン・チョルルカ、ダン、マイケル・ボール、MFスティーブン・アイルランド、ジェルソン・フェルナンデス、ハビエル・ガリード、マルティン・ペトロフ、FWベンジャニ・ムワルワリ、デライアス・ヴァッセル。

なお、シティはこのシーズンを9位で終えている。

2002-2003:チェルシー 2-1 リヴァプール(以下動画1分25秒~)

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2003年7月にロシアの大富豪ロマン・アブラモヴィッチ氏がオーナーに就任して以来、豊富な資金力を武器に一気に世界トップレベルのクラブとなったチェルシー。 

生まれ変わる前最後のシーズンは劇的な形で最後を締めくくっている。両チームはともに4位でのCL出場権獲得をかけており、“2000万ポンドマッチ(現レートで28億円)”と銘打たれた一戦にチェルシーは勝つしかなかった。

サミ・ヒューピアに先制弾を浴びるも、マルセル・デサイーとイェスパー・グレンケアのゴールで逆転。一方のリヴァプールは終了間際にスティーヴン・ジェラードが退場に。

この結果、チェルシーは勝点67の4位、リヴァプールは64で5位。

もしCL出場権を逃していれば、アブラモヴィッチ氏はチェルシーを買わなかったという噂もあるため、グレンケアの得点はクラブ史上最も重要な一撃だとも言われている。

2011年に『Independent』のインタビューで本人もこう明かしている。

イェスパー・グレンケア

「あのゴールはよく覚えているよ。

いい気持ちだったし、素晴らしいシーズンに対するいいご褒美だった」

「あの試合はチェルシーにとって途轍もなく大きなものだった。

皆、自分たちが何のためにプレーしているか分かっていた。財政事情についての話も覚えているよ」

キックオフ直前に当時のCEOから、もしCL出場権を逃せば、クラブはコスト削減と高給廃止に瀕すると警告されていたそう。なお、彼は2004年にチェルシーから退団している。

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