​​3歳からの知育玩具「キュベット」、実際に試してみたら......

小学校で始まるプログラミング教育に向けて、ロボットでプログラミングの基礎を学べるプリモトイズの木製ロボット「キュベット」をレビュー。

3歳から小学生まで長く使える「木製ロボット」

今回ご紹介するのはプリモトイズから発売されている「キュベット」。価格は税込み31968円。小さい子どもでも遊べることがポイントとなっており、製品サイトには「3歳から」と記載されています。はたして3歳の子どもでもプログラミングができるのでしょうか。

子どもが喜ぶパッケージング

キュベットはパッケージングが秀逸。こちらは外箱の底面にある絵ですが、キュベットと一緒に擬人化されたコーディングブロックが描かれており、さながら絵本の表紙のよう。

内箱にはキュベットの顔が描かれています。

フタを開けるとパーツごとに区分けされて収納されており、キュベットのスペースにはまたキュベットの顔が造形されています。もうこの時点で子どものハートをわし掴み。

ついにキュベットくん登場。木の組み立てラインが見える手作り感が伝わる仕上がりになっています。

また、こちらはコーディング用のブロックを入れるためのきんちゃく袋です。ただ箱にしまうだけだと小さい部品をすぐなくしてしまいそうですが、こうしたアイテムを1つ入れることで片付けが楽しくなると思います。

キュベットを動かしてみよう【その1】

こちらがキュベットのプログラミングで使う部品を並べたところです。左側の大きな板が「ボード」と呼ばれるパーツで、この上にコーディングのブロックを並べていきます。いわば「ボード」はパソコンでプログラミングするときのディスプレイの役割を果たすパーツとなりますが、そんな機械的な雰囲気を感じさせないところがキュベットのデザインのすごさです。

ついで右上がキュベット本体。右下に並んでいるのがコーディング用のブロックで、緑が直進用、黄色が左回転、オレンジが右回転に使います。青はファンクション作成用ブロックですが、これについては後述します。

ボードは2つの領域に分かれています。右側は「キュー」と呼ばれ、コーディングのための領域。

左側は「ファンクションライン」と呼ばれ、サブルーチン作成用の領域です。

ではプロジェクト1として「直進 → 左に90°回転 → 直進」と進むコーディングを作成してみましょう。「キュー」の領域に緑、黄色、緑のブロックを並べていきます。

完成したらボード上部中央の「ゴー」ボタンを押します。

キュベットが狙いどおり「直進 → 左に90°回転 → 直進」と進みました。成功です!

キュベットを動かしてみよう【その2】

こんどは「プロジェクト2」として、「直進 → 左に90°回転」という動きを2回繰り返すようにしてみましょう。これはサブルーチンをつくったほうがよさそうです。そこでまず、左の「ファンクションライン」の領域に緑、黄色のブロックを並べます。

そして「キュー」の領域にファンクションブロックを1つ配置します。これでファンクションブロックに「直進 → 左に90°回転」の動きがインプットされました。

この動きを2回繰り返したいので、ファンクションブロックを2個配置し、「ゴー」ボタンを押します。

キュベットが狙いどおり「直進 → 左に90°回転」の動きを2回繰り返しました。成功です!

キュベットで得られるもの

キュベットで遊ぶことでプログラミング能力の基礎となる観察力や思考力が鍛えられるのは間違いありません。また、たしかに3歳の子どもでも理解できるように作られています。

しかしもう一点強調したいことがあります。それは情操面の育成です。普通のプログラミングツールなら「ロボットで遊ぶ」という感覚になると思いますが、キュベットなら「キュベットと遊ぶ」という感覚になるのではないでしょうか。

小さな子どもがぬいぐるみをかわいがるような「かわいいものを自分のそばに置いておきたい」という気持ちに応えてくれる玩具だと言えるでしょう。

これまでの【EdTech通信】はこちら

EdTech通信 - バレッド(VALED PRESS)

© Valed.press